ネット証券4社による「資産倍増プロジェクト」始動
大手ネット証券4社が共同で、資産倍増プロジェクトを始動しました。
資産倍増プロジェクトに参画する4社とは、SBI証券・カブドットコム証券・マネックス証券・楽天証券です。
ライバル同士が手を結ぶという意外な展開に興味深々ですが、どうやら投資信託の裾野を広げることが目標とのことです。
ネット証券は、圧倒的な株式売買シェアの一方で、投資信託売買シェアは数パーセントに過ぎず、マーケットの開拓を共通課題としているらしいのです。
そこで、投資信託のキャンペーンを手始めに、資産運用に関する啓蒙活動や、4社専用投資信託の組成・販売など、個人投資家の資産形成を幅広く支援する活動を展開し、各社共同で個人投資家の育成と獲得を狙います。
このように戦略的なプロジェクト内容となっていますが、個人投資家にとっても絶好の追い風となりそうで、これに乗らない手はありません。
既に、特別な人だけが投資を行う時代は過去のものとなり、コモディティ化が急速に進んでいます。ネット証券は、そうした動きを確実に捉えています。
投資信託ならば1,000円~10,000円程度の少額から積立を開始できるため、初心者向きの手軽さと使い勝手の良さだけでなく、中級者以上の強力な分散投資のツールとしても魅力的です。
近年、低コストで良質なインデックスファンドが登場する度に、個人投資家の強力な支持を得て、着実に純資産額を積み上げています。この一連の構図が、潜在的なニーズの高さを証明しています。
投資信託の裾野が広がれば、この分野でも新陳代謝が進み、商品間の健全なコスト競争に拍車がかかる一方で、時代錯誤の商品が淘汰され、最終的には個人投資家が安心して投資できる環境も整いそうです。
このプロジェクトが成功裏に終わることを、切に願いたいです。
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