債券取引の知識
「債券取引の知識」を読了しました。
本書のタイトルが目に留まった時点では、債券は、株式の高いリスク・リターンを適正水準に調整する手段として、ただ漠然と知っているに過ぎませんでした。
伝統的な債券の価値は、金利に大きく依存します。本書の大半は、この単純な説明だけに割かれています。
しかし、その仕組みを解明するには、金融工学の知識が要求されるため、一読では理解できない点が多々あります。
相当の勉強が必要だが、債券はそれだけ奥の深い世界であることを思い知りました。
また、金融派生商品(デリバティブ)についても、実需者と先物の関係や、リーマンショックとCDSの関係、仕組債とオプションの関係、為替との関係等で触れられています。
伝統的でないこれらの債券は、リスクヘッジの手段として、または投機の手段として、両極端に活用されており、近年急速に発達しています。
債券を直に取引する機会がなければ、突き詰めて勉強しなくても良いが、株式を勉強するよりも高度で面白いのは間違いありません。
個人的には、もう少し本腰を入れて勉強し、債券ポートフォリオのデュレーションを計算できるようになりたいと思っています。
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