個人向け国債は特定口座預かりが可能に(ただしNISA口座預かりは不可能)
2016年より、債券や公社債投信の税制が改正され、源泉分離課税から申告分離課税へと変更されるようです。債券には、個人向け国債も含まれます。
SBI証券のお知らせによると、税率は20.315%で変わらないものの、株式や投資信託との損益通算や、3年間の繰り越し控除が可能になるようです。詳細は、国税庁のパンフレットにも記載されています。
SBI証券の場合、特定口座を開設済みの場合、原則として、これらの債券などを自動的に特定口座預かりとするようですが、この辺りの取り扱いは、証券会社によって異なるかもしれません。
しかし、よくよく考えてみると、為替の影響がない国内の債券で損失が出るケースは極めて少なく、特に個人向け国債は元本が保証されているため、受取利息が損益通算時の利益を押し上げてしまいます。
そのため、コツコツ投資家にとっては、ほとんどメリットがないように感じます。
さらに、SBI証券に問い合わせたところ、2016年以降に個人向け国債を購入したとしても、税制上、NISA口座預かりにはできないとの回答が返ってきました。
SBI証券は何も悪くありませんが、何とも中途半端で、個人投資家からの税収を少しでも増やしたいための税制改正だと勘繰りたくなるような内容です。
私としては、できる限り速やかにNISA口座預かりへ対応してもらいたいと思うのですが、読者の皆様はいかがでしょうか。
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