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家計簿への記録から開示資料の作り方まで

家計管理のイメージ

先日、私の家計簿のつけ方や開示資料の作り方について話題になりましたので、ご参考までにご紹介します。

コツコツ札幌#44の席上で、私が家計状況IR情報で、投資状況を投資情報で開示していることに関して、どのようにデータや資料を作っているのか、ご質問をいただきました。

コツコツ札幌幹事のいちろーさんのブログでも触れていただいていますが、かなり端折ってお話ししたことから、皆さんに正しくお伝えできていない部分もあるようですので、本記事では順を追ってご説明したいと思います。

家計簿への記録

Microsoft Money Plus Sunset Deluxeの入力イメージ

家計簿ソフトの金字塔とも言えるMicrosoft Money Plus Sunset Deluxe日本語版(MS Money)を使用しています。かつては有料のパッケージ製品で、私はその頃から使っていましたが、現在は無償公開されています。

ここでは、口座単位に、1件ずつ収支を入力します。支出は、明細1件毎に、レシート1行毎の粒度で、品名・費目・金額を記録します。収入も同様に、税引前の給与から税金やその他の控除までを個々に記録します。

とはいえ、すべてを手入力するのは煩雑ですし、ミスも起こりやすいため、マネーサウンドというアカウントアグリゲーションサービスを自分で作りました。マネーサウンドはオープンソースで公開しており、ローカル環境でも動作します。

MS Moneyは、XMLで記述された電子明細の世界標準形式である「OFX」のインポートに対応しています。

そのため、マネーサウンドからOFXファイルをエクスポートし、MS Moneyへとインポートすることで、明細の日時・摘要・合計金額を自動入力できるようにしています。

マネーサウンドを作ったことにより、家計簿への記録がとても楽になりました。

月次締め

損益計算書スプレッドシートの入力イメージ

1か月分の収支が確定した時点で、月次締めします。

ここでは、1か月分の収支の細目毎に、自作の財務諸表スプレッドシート(Excel)へと転記します。サンプルを公開しますので、ご覧ください。実際のスプレッドシートは、12か月分と前期末・上期・下期・通期の計16シートを連結しており、各セルも細目毎に足し込んでいます。

財務諸表スプレッドシートは、決算短信の報告セグメントの通り、労働・情報・消費・管財の4つに分類しています。

  • 貸借対照表(B/S)では、スナップショットの残高とMS Moneyの資産残高を照合したり、クレジットカードの利用額を未払金へ計上したりして、必要な調整を加えます。
  • 損益計算書(P/L)では、MS Moneyに記録しておいた細目の費目毎に、収支を各セルに落とし込みます。有価証券評価損益(月次では省略しています)や減価償却費などの費目も記録します。
  • キャッシュ・フロー計算書(C/S)では、間接法を用いて非資金取引を処理した上で、有価証券売買に伴う数値の変動や、セグメント間の資金移動などを記録します。

その他、有価証券売却時の支払手数料(P/L)・有価証券売買損益(P/L)・所得税及び住民税(P/L)・有価証券などの取得又は売却(C/S)や、借入金の長・短期の仕訳や毎月の支払利息と返済額を計算するスプレッドシートも使用しています。

併せて、現金の毎日の残高をMS Moneyより抽出し、月次・年次の現金平均残高を計算します。

開示資料の作成

決算短信ドキュメントの入力イメージ

ここでは、財務諸表(四半期決算はB/Sのみ)を、自作の決算短信ドキュメント(Word)へと転記します。サンプルを公開しますので、ご覧ください。なお、Googleドキュメントの仕様上、サンプルの体裁が実際のドキュメントとは一部異なりますが、ご容赦ください。

財務諸表は、四半期決算では四半期末のB/Sのみを開示していますが、半期では財務諸表全体を開示しますので、財務諸表スプレッドシート上で、P/Lの有価証券評価損益と、C/Sの現金及び現金同等物の期首残高を追加計算します。

財務諸表に関する注記事項には、先述のスナップショットや確定拠出(DC)年金口座より有価証券の内訳を取得したり、損益計算書に記載していない販売費及び一般管理費の内訳を、財務諸表スプレッドシートより転記したりします。

そして、経済動向や家計状況を整理し、文章としてまとめます。併せて、セグメント別業績や各セグメントの概況について、財務諸表の数値やMS Moneyの細目などを確認しながら分析します。

投資に関しては、アセットアロケーションやコア・サテライト投資の割合などを転記するほか、自分で作ったポートフォリオ・アナライザーを活用し、ディーツ簡便法による時間加重収益率やベンチマークとの乖離などを算出し、必要な分析を行います。

また、過去の財務諸表より、業績予想の数値を計算して記載します。

最後に、完成した決算短信ドキュメントをPDFファイルに変換し、適時開示します。

投資情報の開示

マネーサウンドのソースコードのイメージ

なお、投資情報については、日次でウェブ上に公開しています。こちらは毎日、証券口座よりデータを取得し、加工して記録・表示しています。処理言語にはPHPを使用しています。ここでも、マネーサウンドの技術を活用しています。

まとめ

家計簿への記録から開示資料の作り方までのワークフローは、以上の通りです。

このように書き出してみると、読者の皆様からは、相当に大変な作業をしているように見えるかもしれません。

しかし、情報の収集は自動化し、各種ツールを自作し、作成する資料の様式も完成しています。そのため、MS Moneyにきちんと入力していれば、残る作業は、四半期毎の記録の整理と分析、数値の転記だけです。

実際のところ、このワークフローを確立するまでの間は、非常に苦労しましたが、苦労した甲斐あって、現在は簡単に資料を作成できるようになりました。

したがって、資料の作成作業よりもはるかに大切な分析作業に多くの時間を割り当て、家計管理のPDCAサイクルを高速かつ効率的に回せるようになっています。

データが貯まれば貯まるほど、分析の精度が上がり、効果的なお金の使い方ができるようになることを実感していますので、記録をつけることは苦にならず、むしろ嬉しいとさえ感じています。

今のところ、このワークフローを放棄するつもりはなく、淡々・粛々と日々の作業を積み重ねるつもりです。

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