個人向け国債・変動10年のお得な購入月は

個人向け国債・変動10年を保有している方は、何月発行分を購入されたでしょうか。
私は2013年6月(第43回)に購入したのですが、その直前・直後の発行分と比べて、有利な利率を適用されているように、漠然と感じていました。
個人向け国債の利払いは年2回で、金利については、財務省のQ&Aページで以下のように説明されています。
「変動10年」の基準金利は、利子計算期間の開始日の前月までの最後に行われた、10年固定利付国債の入札(初回利子については募集期間開始日までの最後に行われた入札)における平均落札価格を基に計算される複利利回り(小数点以下第3位を四捨五入し、0.01%刻み)の値です。
詳しくは分かりませんが、その平均落札価格に偏りが出て、個人向け国債の金利に影響を及ぼしているようなのです。
果たして、それを裏付けるデータが得られるか、変動10年の発行条件を確認してみました。
ここでは、直近3年間と直近1年間の平均利率を調べ、それぞれ分析してみます。
直近3年間の平均利率の分析
| 発行年月 | 回次 | 平均利率(%) |
|---|---|---|
| 2011年3月 | 34 | 0.050 |
| 2011年6月 | 35 | 0.370 |
| 2011年9月 | 36 | 0.368 |
| 2011年12月 | 37 | 0.370 |
| 2012年3月 | 38 | 0.368 |
| 2012年6月 | 39 | 0.370 |
| 2012年9月 | 40 | 0.368 |
| 2012年12月 | 41 | 0.370 |
| 2013年3月 | 42 | 0.368 |
| 2013年6月 | 43 | 0.370 |
まず、2011年3月(第34回)以前の発行分は、低金利時に大変不利な算式となっています。基準金利が2.36%以上になると有利・不利は逆転しますが、よほどの事情がない限り、買い直すのが得策でしょう。
それ以後の発行分については、6・12月が0.370%であるのに対し、3・9月が0.368%となっており、0.002ポイントの金利差がありました。
ちなみに、購入時に「初回の利子の調整額」を払い込む必要があるものの、これはあくまでも初回だけの措置です。
償還時に同様の措置があるか否かは、財務省のサイトでは確認できませんでした。
したがって、調整額に差があるとしても、金利差についての説明は難しそうです。
理由は分かりませんし、買い直すほどの金利差でもありませんが、たまたま6・12月に買った方は、当たりくじを引いたようです。
直近1年間の平均利率の分析
年4回発行分については、直近3年間の結論と同じであり、その金利差は0.015ポイントでした。
一方、毎月発行分については、1・3・7・9月が0.270%であるのに対し、2・4・8・10月が0.230%となっており、0.040ポイントの金利差がありました。
年4回発行分と比べて金利差が開いており、100万円で400円(税引前)の違いが出ます。
2・4・8・10月に購入し、長期保有を予定している方は、金利差と直近2回分の利息のペナルティーを天秤にかけてみる価値がありそうです。
年4回発行分
| 発行年月 | 回次 | 平均利率(%) |
|---|---|---|
| 2011年3月 | 34 | 0.050 |
| 2011年6月 | 35 | 0.255 |
| 2011年9月 | 36 | 0.270 |
| 2011年12月 | 37 | 0.255 |
| 2012年3月 | 38 | 0.270 |
| 2012年6月 | 39 | 0.255 |
| 2012年9月 | 40 | 0.270 |
| 2012年12月 | 41 | 0.255 |
| 2013年3月 | 42 | 0.270 |
| 2013年6月 | 43 | 0.255 |
| 2013年9月 | 44 | 0.270 |
| 2013年12月 | 45 | 0.255 |
毎月発行分
| 発行年月 | 回次 | 平均利率(%) |
|---|---|---|
| 2014年1月 | 46 | 0.270 |
| 2014年2月 | 47 | 0.230 |
| 2014年3月 | 48 | 0.270 |
| 2014年4月 | 49 | 0.230 |
| 2014年5月 | 50 | 0.245 |
| 2014年6月 | 51 | 0.255 |
| 2014年7月 | 52 | 0.270 |
| 2014年8月 | 53 | 0.230 |
| 2014年9月 | 54 | 0.270 |
| 2014年10月 | 55 | 0.230 |
| 2014年11月 | 56 | 0.245 |
| 2014年12月 | 57 | 0.255 |
| 2015年1月 | 58 | 0.270 |
| 2015年2月 | 59 | 0.230 |
| 2015年3月 | 60 | 0.270 |
| 2015年4月 | 61 | 0.230 |
| 2015年5月 | 62 | 0.245 |
| 2015年6月 | 63 | 0.255 |
まとめ
当初の直感の通り、購入月によって損得が出るという結果になりました。
ただし、この結果は、あくまでも2015年12月20日時点のものですから、今後の動向によって、お得な購入月が変わる可能性は十分にあります。
個人向け国債・変動10年を購入予定の読者の皆様には、面倒でも財務省のサイトを確認されることをお勧めいたします。
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