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旧御三家のインデックスファンドシリーズを活用できないか

旧御三家の純資産総額による合成アセットアロケーションのイメージ

長らくインデックスファンドの低コスト競争をリードしてきた旧御三家のシリーズは、超低コストのインデックスファンドの登場により、すっかり目立たない存在になってしまいました。

私が旧御三家と呼んでいるのは、SMTeMAXISFunds-iの各インデックスファンドシリーズです。

いずれも、アセットクラス別のインデックスファンドをシリーズ化したものであり、これらを組み合わせて自分好みのアセットアロケーションを構成できるため、人気を博しています。

旧御三家はシリーズ化しているのですから、その分かりやすさを訴求すれば、まだまだ生き残るチャンスがあるように思います。

特に、インデックス投資の初心者にとって、バラ売りのお宝インデックスファンドをかき集めるのは、なかなか大変な作業です。

信託報酬率も確かに大切な要素ですが、初心者が最も注力すべきは、自身のリスク許容度に応じて適正なアセットアロケーションを構成することのはずです。

したがって、分かりやすさを重視してシリーズものを活用することについては、依然として十分な合理性を見出せますし、初心者にも受け入れられやすいでしょう。

私は、旧御三家に導かれてインデックス投資家へと転向した経歴を持ちますから、何らかの形で現役を続行してほしいと願っています。

シリーズものの特性を活かして

旧御三家のサイトに表示されている純資産総額を眺めながら、これらのシリーズを何かに活用できないかと、私はぼんやり考えていました。

そしてふと、純資産総額の割合でアセットアロケーションを構成するとどうなるのか、ということを思いつきました。

折角、アセットクラス毎にインデックスファンドを揃えているのですし、投資応援ツールも作ったのですから、少し手を加えれば色々と試せます。

ちょっとした遊びとして、早速検証してみることにしました。

各アセットクラスのベンチマーク

  • 国内株式…TOPIX
  • 先進国株式…MSCI-KOKUSAI
  • 新興国株式…MSCIエマージング・マーケット・インデックス
  • 国内債券…NOMURA-BPI総合
  • 先進国債券…シティ世界国債インデックス
  • 新興国債券…JPモルガンGBI-EMグローバル・ディバーシファイド
  • 国内REIT…東証REIT指数
  • 先進国REIT…S&P先進国REIT指数

純資産総額

2016年1月23日時点における、旧御三家の純資産総額とその合計は、以下の通りです。

アセットクラス合計(億円)SMT(億円)eMAXIS(億円)Funds-i(億円)
国内株式374.5793.01269.6616.30
先進国株式776.18460.35293.1344.20
新興国株式313.34102.69200.3516.90
国内債券337.74104.64217.1012.90
先進国債券357.46138.98204.7812.00
新興国債券101.0443.8050.344.40
国内REIT240.84121.26116.7844.70
先進国REIT225.27120.9099.0732.10
合計2726.441185.631451.21183.50

なお、各シリーズの条件を揃えるために、為替ヘッジあり連動型や新興国REITを除いています。

合成アセットアロケーション

純資産総額の合計より投資割合を計算した結果は、以下の通りです。

アセットクラス投資割合(%)
国内株式13.7
先進国株式28.5
新興国株式11.5
国内債券12.4
先進国債券13.1
新興国債券3.7
国内REIT8.8
先進国REIT8.3
合計100.0

思いのほか、そこそこバランスの取れたアセットアロケーションとなっているように見えます。

バックテストの結果

ポートフォリオ・アナライザーで、各基準期間の年換算のリスク・リターン・シャープレシオ(いずれもリバランスありの場合)を計算した結果は、以下の通りです。

基準期間リスク(%)リターン(%)シャープレシオ
直近1年間11.39-1.60-0.14
直近3年間11.08+15.07+1.36
直近5年間12.40+11.80+0.95
直近10年間15.34+4.23+0.28

どちらかと言えば、ハイリスク・ハイリターンを志向していますが、妙な癖もなく、順当な結果を残せているように感じます。

なお、直近1年間は2015年1月から2015年12月まで、直近3年間は2013年1月から2015年12月まで、直近5年間は2011年1月から2015年12月まで、直近10年間は2006年1月から2015年12月までです。

新しい切り口のスマートベータ指数?

当初、このアセットアロケーションに特段の意味はないと考えていたのですが、それなりの意味を持たせられそうなことに気づきました。

少し見方を変えると、個々のインデックス投資家が構成したアセットアロケーションを寄せ集め、その全体に投資するものと見立てることができます。

例えば、「インデックス投資家の全体を買うバランスファンド」と呼べそうです。また、シリーズものの特性を活かした、今流行りのスマートベータ指数とも言えそうです。

ただし、特定のアセットクラスのものしか活用していない投資家もいるでしょうから、このままでは無理ですが、そこを工夫すれば商品化できるかもしれません。

今回は、旧御三家の純資産総額の合計値でアセットアロケーションを構成しましたが、各シリーズ単体で構成すれば、また違う結果が得られます。

サテライト投資として、このようなバランスファンドを選択できるようになると、面白いかもしれませんね。

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