iTrust世界株式は活用できるかも
ちょっと気になる投資信託がありますので、読者の皆様にご紹介したいと思います。
SBI証券の新規取扱投資信託の中に、iTrust世界株式というのを発見しました。
ピクテ投信投資顧問のサイトによると、以下のような決まり文句が並んでおり、アクティブ運用の投資信託だということが分かります。
参考指標のMSCI全世界株価指数を構成する約2,400銘柄の中から、利益成長力、株価の割安感などをボトムアップ・アプローチで調査分析し、確信度の高い60~80銘柄に厳選投資します。
私はインデックス投資を主体としていますから、当初はあまり縁がなさそうに感じました。
しかし、詳しく調べてみると、コア・サテライト投資のサテライト部として、十分に活用できそうなのです。
信託報酬率が低め
iTrust世界株式は、アクティブ運用の投資信託としては珍しく、年1回決算で信託報酬率が税抜0.89%と低廉に設定されており、一昔前のインデックスファンドを思い起こさせます。
低コストを実現できた理由の一つとして、ネット専用商品であることが挙げられます。ピクテでは以下のように説明しており、図らずも、対面取引が高コストな所以を吐露しています。
iTrustはインターネット専業証券および銀行・証券会社等のインターネット・チャネル専用ファンドのシリーズであるため、対面販売のファンドに比べて各種書類の印刷費用等が相対的に低く、弊社社員による販売会社窓口へのサポート業務等の削減も期待されます。
また、別の理由として、マザーファンド(ピクテ・メジャー・プレイヤーズ・マザーファンド)の存在が挙げられそうです。
すなわち、既存のマザーファンドを活用することで、低コストを実現できたのではないかと考えられます。
マザーファンドの純資産総額は見当たりませんでしたが、同じマザーファンドを持つピクテ・メジャー・プレイヤーズ・ファンド(3か月決算型)が既に運用されています。
上記ファンドの純資産総額は7,147百万円(2015年10月13日時点)と十分な規模であり、マザーファンドも安定運用できていそうです。
検討する価値がありそう
おおよそ、iTrust世界株式の仕組みが分かりました。つまり、ファミリーファンド方式で、投資銘柄を絞り込んだ、ネット専用商品だということです。
これならば、コストに厳しい投資家の方でも、納得した上で投資できるのではないでしょうか。
結局のところ、シンプルな商品性の投資信託は低コストだという結論に落ち着きますね。
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