バリュートラスト|価値を生む・未来を託す・投資を歩く

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投資の勉強は必要か

書籍のイメージ

ごく稀に、投資の勉強など必要ないと豪語される方がいらっしゃいます。

ほとんどの読者の皆様は納得されないと思いますが、知識の蓄積度合いによっては、必ずしもこれを否定できないと、私は考えています。

これはちょうど、報道機関が恣意的に、要人の発言の一部を切り貼りして「問題発言」に仕立て上げるのと似ています。

もちろん、一切の勉強を放棄するのは論外です。

しかし、良質な情報に触れて自身のリスク許容度を正確に認識し、その範囲で行動する限り、さらなる勉強は必要ないかもしれません。

特に、投資を趣味するのでなければ、別の物事に時間を割くほうが合理的だとも言えるでしょう。

そうは言っても難しい

ここで重要なのは、良質正確の2点です。この2点を満たすまでは、くじけずに勉強しなくてはなりません。

このうち良質については、幸い、書籍でもネットでも、いわゆる標準的な考え方を説明するものが増えています。

長期投資がギャンブル(投機)と異なることや、少なくともコア投資にはインデックスファンドを用いるべきことなどが理解できれば、概ね良いでしょう。

問題は正確です。私自身の経験からも、リスク許容度を正確に認識するのは、非常に困難だと言えます。

私の場合、リーマンショックの直撃を受けて大怪我し、失敗を反省して初めて、正確に認識することができました。つまり、勉強よりも実践のほうが勝っています。

学生時代の勉強を振り返ってみると、机上で行うものと、実技するものの2種類に大別されます。

良質は、教科書の選定さえ誤らなければ、机上で十分でしょう。

一方の正確は、どんなに机上で理解しても、実技できなければ成績に結びつきません。

暴落局面こそ勉強の好機

投資の実技とは、暴落局面において、それまでの投資判断や投資行動を保てるか否かだと、私は思っています。

バックテストで過去の暴落を分析するのも一つの方法ですが、少額でも自身の資産をリスクに晒して肌身で感じるのが最良でしょう。

というのも、バックテストでは、暴落した結果の数値しか分かりません。

暴落の過程では、下げ幅の大小もあれば、急騰する場面もあり、まさに一喜一憂の日々が続くことになります。

そこで、「大幅に戻したから手放そう」「下がり続ける一方だから手放そう」などと判断してしまわないかが、まさに重要なのです。

目先の上げ下げに惑わされて、リスク許容度の観点が疎かにならないか、とも言い換えられそうです。

もっとも、これは暴落が訪れなければ叶わないところが、最大の難点です。

そのため、暴騰局面や右肩上がりの時期に投資を始めた方には、ハイリターンを狙いたくなる気持ちをこらえて、リスク資産の上げ幅を一定に抑える訓練をお勧めします。

下げ幅を抑えるのと上げ幅を抑えるのは、表裏一体の関係です。

したがって、暴騰時にどこまで上がるのが妥当なのかを正しく認識できるようになれば、暴落時にも冷静さを保てるはずです。

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