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東証のベンチャーファンド銘柄が消滅の危機に

東京証券取引所のイメージ

読者の皆様は、東証に上場されているベンチャーファンドをご存知でしょうか。

未公開株への投資の記事の通り、現時点で取引が可能なベンチャーファンドは、ベンチャー・リヴァイタライズ証券投資法人(証券コード8721)のみです。

わずか1銘柄ということもあって、影の薄い存在ですから、ご存じない方がいらっしゃっても何ら不思議ではありません。

そのベンチャー・リヴァイタライズ証券投資法人が、現在、自身の解散を提案しています。

2016年7月13日開催予定の投資主総会に付議され、可決されると、2017年7月30日付で解散の運びとなります。

規約の一部変更及び投資主総会開催に関するお知らせには、以下のように記載されています。

本投資法人の設立後、投資事業有限責任組合の形態を利用する等、様々な未公開株投資への手法が開発され、厳格なディスクローズを要請される投資法人を通じた投資に対応できる未公開企業が減少しているため、本投資法人においても投資対象企業の選定に困難を極める状況が続くようになってまいりました。

個人投資家にとって、投資事業有限責任組合などへの投資は、ハードルが高いと言えますし、ディスクロージャーの観点でも心配でしょう。

そのため、東証のベンチャーファンド銘柄が消滅してしまうと、実質的に、未公開株への投資が極めて難しくなってしまいます。

果たして、次なる銘柄は現れるのでしょうか。東証による制度のテコ入れにも期待したいところです。

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