インデックスファンドやETFの為替ヘッジあり・なしを組み合わせてリスク・リターンを調整する
インデックスファンドやETFの為替ヘッジあり・なしを組み合わせるという手法に、私は新鮮さを感じました。
日興AMが米国債券ETF2本を新規設定の記事の通り、日興AMが2016年8月29日付で、上場インデックスファンド米国債券(為替ヘッジあり・なし)の2本のETFを設定します。
それに関連して、同社のETFコラムNo.40では、この2本の組成に至った経緯などが紹介されています。
その中で私が特に注目したのは、以下の文章です。
それでも機関投資家からは強く米国債ETFの立ち上げのご希望をいただきました。
理由としては、米国債の市場の動きを機動的にとらえたいといったことや、以下のグラフにあるように、為替ヘッジあり/なしのETFを組み合わせて、リスクをコントロールしながら利回りを確保したいといったことでした。
為替ヘッジありを単体で投資した場合、利回りはマイナス(▲0.06%)になってしまいますが、50%:50%で組合せて投資すると、リスクは単体投資と同じ水準ながらも利回りは0.6%弱を確保できることになります。
まさに分散投資の妙味といえます。
私は、これまで漠然と、インデックスファンドやETFのヘッジあり・なしは、どちらか一方を選択して投資するものだと考えていました。
両者を組み合わせてリスク・リターンを調整できることは、理論的には分かっていても、今一つ腑に落ちていませんでした。
ヘッジあり・なしの違いは「為替ヘッジ」しかなく、つまるところ、両者を組み合わせて為替の影響を調整しているだけだからです。
また、私の場合、投資方針書でヘッジありを選択しないと定めていることから、あまり深く考えることもありませんでした。
しかし、このグラフを眺めてみると、何となくヘッジありにも投資意欲が湧いてくるのですから、不思議なものです。
ともあれ、このような手法もあるということを知り、勉強になりました。
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