ニッセイAMが<購入・換金手数料なし>シリーズ7ファンドの信託報酬率引き下げを発表
ニッセイAMが2016年10月21日付で、同社の超低コストインデックスファンド<購入・換金手数料なし>シリーズの信託報酬率引き下げを発表しています。
プレスリリースによると、国内株式(TOPIX・JPX日経400)・先進国株式・国内債券・先進国債券・国内REIT・先進国REITの7ファンドについて、2016年11月18日(TOPIX)付と2016年11月22日(その他)付で引き下げます。
ファンド一覧
表内の信託報酬率(%)や引き下げ幅(ポイント)は、すべて税抜です。
名称 | 旧信託報酬率 | 新信託報酬率 | 引き下げ幅 |
---|---|---|---|
<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド | 0.290 | 0.180 | -0.110 |
<購入・換金手数料なし>ニッセイJPX日経400インデックスファンド | 0.310 | 0.195 | -0.115 |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド | 0.240 | 0.200 | -0.040 |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンド | 0.150 | 0.145 | -0.005 |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンド | 0.200 | 0.170 | -0.030 |
<購入・換金手数料なし>ニッセイJリートインデックスファンド | 0.335 | 0.250 | -0.085 |
<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックスファンド | 0.450 | 0.270 | -0.180 |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型) | 0.340 | 0.340 | 0.000 |
他社の競合ファンドとの比較
主要アセットクラスについて、他社の競合ファンドと信託報酬率を比較すると、以下の通りです。
表内の信託報酬率(%)や差(ポイント)は、すべて税抜です。
アセットクラス | 名称 | 運用会社 | 信託報酬率 | 差 |
---|---|---|---|---|
国内株式(TOPIX) | 三井住友・DC日本株式インデックスファンドS | 三井住友AM | 0.190 | -0.010 |
先進国株式 | たわらノーロード 先進国株式 | AM-One | 0.225 | -0.025 |
先進国株式(配当除く) | iFree 外国株式インデックス | 大和証券投資信託委託 | 0.210 | -0.010 |
国内債券 | iFree 日本債券インデックス | 大和証券投資信託委託 | 0.140 | +0.005 |
先進国債券 | iFree 外国債券インデックス | 大和証券投資信託委託 | 0.180 | -0.010 |
国内REIT | 三井住友・DC日本リートインデックスファンド | 三井住友AM | 0.260 | -0.010 |
先進国REIT | 三井住友・DC外国リートインデックスファンド | 三井住友AM | 0.280 | -0.010 |
呼び戻し・引き留め・呼び込みに期待
<購入・換金手数料なし>シリーズが再び、超低コスト競争のトップランナーに復帰しました。
国内債券は、僅差で他社の競合ファンドにトップを譲っているものの、同シリーズが再び、大変に魅力的なラインナップとなりました。
同シリーズは、インデックスファンドの超低コスト競争に火をつけた立役者ですが、たわらノーロードシリーズやiFreeシリーズなどが相次いで参入したため、すっかり目立たない存在となってしまいました。
ニッセイAMとしては、同シリーズのテコ入れを図ることで、「離脱者」を呼び戻し、受益者を引き留めたいとの狙いがあるのでしょう。
現在も同シリーズへの資金流入は絶えることなく、細々とながら純資産総額を積み上げていますから、これで当面は安寧の日々が続くでしょう。
この超低コスト競争が資金の奪い合いだけに終わることなく、個人投資家の新規呼び込みに繋がることを、私は心から願っています。
追記(2016年10月21日)
本記事の初出時、国内REITの他社との比較において、次点より0.010ポイント「高く」なっていると記載していましたが、「低く」の誤りでした。お詫びして訂正いたします。
また、同個所について、文章での記載から表での記載へと変更しました。
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