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みずほ銀行の個人型確定拠出年金(iDeCo)「みずほ個人型プラン」が優秀

みずほ銀行のロゴのイメージ

みずほ銀行が2016年11月1日付で、同行の個人型確定拠出年金(iDeCo)「みずほ個人型プラン」を一新し、ラインナップを開示しています。

みずほ銀行の個人型確定拠出年金(iDeCo)「みずほ個人型プラン」がリニューアルへの記事の通り、新しいみずほ個人型プランは、以下の3点が特長です。

手数料の引き下げ
運営管理機関の手数料を、月額324円から月額256~293円まで引き下げます。
ロボ・アドバイザー「SMART FOLIO <DC>」の提供
5項目の入力・選択で、推奨ポートフォリオを提案します。
商品ラインナップの見直し
厳選した11本の商品ラインナップを提供します。

同プランは、「メガバンクの商品は高かろう悪かろう」という従来の概念を、見事に覆しています。

良心的な商品を数多く揃えており、コールセンターでの申し込みも受け付けていることから、さほど金融リテラシーの高くない方にも安心して勧められるのが、同プランの大きな特長です。

インデックスファンドのラインナップ

表内の信託報酬率(%)は、すべて税抜です。

アセットクラス名称信託報酬率
国内株式DIAM DC 国内株式インデックスファンド0.155
先進国株式たわらノーロード 先進国株式0.225
先進国株式たわらノーロード 先進国株式<為替ヘッジあり>0.225
国内債券たわらノーロード 国内債券0.150
先進国債券たわらノーロード 先進国債券0.200
先進国債券たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>0.200
国内REITたわらノーロード 国内リート0.300
先進国REITたわらノーロード 先進国リート0.350
複合投資のソムリエ<DC年金>1.100
複合投資のソムリエ<DC年金>リスク抑制型0.590

新興国のアセットクラスのインデックスファンドは存在しませんが、特に癖のない素直なラインアップです。

中でも、DIAM DC 国内株式インデックスファンドの信託報酬率は目を見張るものがあり、例えば、三井住友・DC日本株式インデックスファンドSの0.190%を0.035ポイント下回っています。

これにより、ネット証券のiDeCoと同等の超低コスト運用が可能となっています。

ただし、バランスファンドの信託報酬率は割高ですから、単体のインデックスファンドを組み合わせるべきでしょう。

手数料

手数料については、同行のサイトによると、以下の通りです。

移管時手数料

表内の金額(円)は、すべて税込です。

支払先金額
国民年金基金連合会2777
運営管理機関0
合計2777

加入者手数料(月額)

表内の金額(円)は、すべて税込です。

支払先金額
国民年金基金連合会103
運営管理機関256~293
事務委託先金融機関64
合計423~460

運営管理機関については、掛金引落口座の指定やメールアドレスの登録などの条件を満たすと、293円より段階的に引き下げられます。

先行の三井住友銀行よりも割安

三井住友銀行の個人型確定拠出年金(iDeCo)「SMBC個人型プラン」が優秀の記事の通り、メガバンクにおける良心的なラインナップとしては、三井住友銀行が先行しています。

参考までに、三井住友銀行と比較してみると、移管時手数料は同額ですが、加入者手数料は月額20~57円ほど割安になっています。

なお、たかが数十円と思われるかもしれません。しかし、この「年額240~684円」が、わずかな信託報酬の差を簡単に埋めてしまうのですから、決して侮ってはいけません。

ロボ・アドバイザー

みずほ銀行が資産運用アドバイスサービス「SMART FOLIO」を提供開始の記事の通り、みずほ銀行は既にロボ・アドバイザーを活用しています。

そして今回、iDeCo向けにSMART FOLIO <DC>の提供を開始しています。

私自身は、ロボットによる投資アドバイスは有用かの記事の通り、この手のサービスに対して懐疑的です。

しかし、iDeCoに限っては、さほど金融リテラシーの高くない方こそ、拠り所にすべきだと感じます。

商品ラインナップが限られていて、かつ低コストであれば、概ね良好な提案をできると考えられるからです。

「店頭iDeCo」の競争も激化へ

新しいみずほ個人型プランは、AM-Oneの超低コストインデックスファンドをラインナップとして揃えており、iDeCoに対する同行の本気度が見えるようです。

とかく腰が重いと言われがちなメガバンクですが、その一角を占める同行が目に見える形で取り組みを進めていることに、大きな意義を感じます。

みずほ銀行は、十分に知名度のある金融機関ですから、実のところ、iDeCoの口座獲得競争でネット証券よりも優位に立てる可能性を秘めています。

したがって、同プランの動向については今後も注視していきたいと、私は考えています。

また、特に動きのない三菱東京UFJ銀行も、何らかの手を打ってくるのではないかと想像します。

今後、どのような競争が繰り広げられるのか、ますます楽しみになってきました。

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