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最小分散ETFの実績(2016年)

上場銘柄相関チェッカーの1348・1399・1477の相関係数(2016年1月~2016年12月)

2016年の最小分散ETFの実績を調査してみました。

各種データは、拙作投資応援ツールより入手できますので、読者の皆様にもご活用いただければと思います。

調査対象

調査対象は以下の通り、比較用のTOPIX連動型ETFが1銘柄、最小分散ETFが2銘柄の計3銘柄です。

リスク・リターン・シャープレシオ

調査には、拙作投資応援ツール上場銘柄投資効率チェッカーを用いています。

略称リスクリターンシャープレシオ
MXSトピクス19.22%-1.70%-0.09
上場高配当低ボラ16.07%+3.47%+0.22
iSMSCI最小分散13.22%-3.52%-0.27

相関係数

調査には、投資応援ツールの上場銘柄相関チェッカーを用いています。

略称MXSトピクス上場高配当低ボラiSMSCI最小分散
MXSトピクス+1.00
上場高配当低ボラ+0.95+1.00
iSMSCI最小分散+0.91+0.88+1.00

考察

最小分散ETFの2銘柄について、それぞれ簡単に整理しました。

上場高配当低ボラ

上場高配当低ボラは、MXSトピクスに比べて低リスク・プラスリターンとなりました。

高配当銘柄という制約条件が、パフォーマンスの向上に寄与したものと考えられます。

MXSトピクスとの相関係数は+0.95となっており、強い正の相関が見られました。

iSMSCI最小分散

iSMSCI最小分散は、MXSトピクスに比べて低リスク・マイナスリターンとなりました。

ここまでリターンが劣後する要因は、残念ながら定かではありません。

MXSトピクスとの相関係数は+0.91となっており、強い正の相関が見られました。

まとめ

最小分散ETFの2銘柄とも、TOPIX連動型ETFに比べて低リスクとなっており、最小分散の性質が顕著に表れていると言えます。

一方、それぞれのリターン、すなわち銘柄選択や個々の投資比率については、大きく明暗が分かれています。

最小分散ポートフォリオは、効率的フロンティア曲線上のリスクが最小となる点で示されますから、リターンは自ずと±0%の方向へ収束するはずです。

しかし、実際のリターンは、2銘柄とも逆方向へ発散しているのですから、最小分散とは異なる特性が備わっているのは間違いないでしょう。

したがって、課題は、プラスリターンが良い・マイナスリターンが悪いという点にではなく、真の最小分散ポートフォリオを実現できていない点にあると言えます。

昨年の設定来より、私はこの2銘柄を注目しており、将来の投資対象銘柄として期待もしているのですが、この結果を踏まえると、今は未だ時期尚早なのかもしれません。

引き続き、今後の実績を見守っていきたいと思います。

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