バリュートラスト|価値を生む・未来を託す・投資を歩く

実践重視の投資と家計管理の記録、運用管理に役立つアセットツール、最新ニュースをお届けする投資ブログです。

健康食品タイプの投資信託はいかがですか

あおぞら・新グローバル分散ファンド(限定追加型)2017-02(愛称ぜんぞう1702)の運用のイメージ

あおぞら投信が2017年3月3日付で、「あおぞら・新グローバル分散ファンド(限定追加型)2017-02」(愛称ぜんぞう1702)を新規設定します。

本商品は、日本を含む世界の株式および債券に広く分散投資を行うことで、インカムゲインの獲得と信託財産の成長を目指します。

アイルランド籍の投資信託3本を主要投資対象とするFOFsで、信託期間は2021年12月10日まで、実質信託報酬率は税込1.380%程度、基準価額上昇後に安定運用へ切り替えるなど、なかなかの曲者ぶりです。

ちなみに、同社は過去にも、同様の商品を販売しています。

何となく良さそう

さて、本商品の最大の特徴は、愛称にもある通り、設定後1年をかけて株式の組入比率を漸増し、買付時期の分散を図るところにあります。

つまり、投資信託でありながら、ドルコスト平均法を採用するというのです。なかなか面白いところに目をつけています。

特設ページには、「比率固定型」(一般的な商品)と「ぜんぞう型」の比較表が掲載されています。

比較表のうち、1年後の騰落率(%)については、以下の通りです。

運用開始年月比率固定型ぜんぞう型
2002年12月+6.7+7.9
2003年12月+8.6+4.5
2004年12月+18.8+12.2
2005年12月+10.6+6.0
2006年12月+8.5+1.2
2007年12月-34.0-24.9
2008年12月+17.0+12.2
2009年12月+3.7+1.6
2010年12月-3.8-5.6
2011年12月+13.1+8.1

比率固定型のほうが概ね、ハイリスク・ハイリターンとなっていることを読み取れます。ですが、ただそれだけなのです。

実は、特設ページでも目論見書でも、ぜんぞう型の具体的な効用や、比率固定型に対するアドバンテージについては触れていません。

要するに、「何となく良さそう」だと思って、株式投資比率を漸増しているに過ぎないのです。同社では、これを「くふう」と呼んでいます。

さらに、組入対象の投資信託がアクティブファンドであろうにも関わらず、比較表ではインデックスを用いてシミュレーションしている点も、見逃すわけにはいきません。

私は、莫大なコストを受益者に負担させる「くふう」が必要だとは思えませんし、実態を示していない比較表は不適切だと思っています。

その姿は、健康食品が正規の医薬品と比べて異常に高価であったり、時に優良誤認表示で指導されたりするのと重なって見えます。

一方で、投資家も賢くあるべきです。理解できないものに投資しないのは、投資の鉄則です。

健康食品と同じく、「何となく良さそう」だと信じるのは自由ですが、何が良さそうなのかは見極めておかなくてはなりません。

ソーシャルボタン

  • ツイート
  • シェア
  • LINE
  • ブックマーク
  • Pocket

関連記事

前後記事

前後の記事を表示します

コメント

コメント投稿時のメールアドレスは一般公開されませんのでご安心ください。

コメントを表示します

口座開設

相互リンク

  • 直近30日間の訪問数の多い順に表示します
  • 直近12時間の更新日時の新しい順に表示します

ツイート

  • ツイートの新しい順に表示します