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iDeCoの事務が少しずつ改善へと向かっています

項目間の関係性や実施時期も踏まえた対応方針区分案の表

国民年金基金連合会が2017年4月17日付で、第3回確定拠出年金普及・推進協議会の幹事会資料を開示しています。

本会は、iDeCoの普及・推進や事務の改善を図るための組織であり、金融機関のほか、厚生労働省や金融庁、国民年金基金連合会などが名を連ねています。

さて、第3回幹事会資料の議題の1つとして挙げられている「iDeCo事務改善について」がなかなか興味深いと思いましたので、本記事で簡単にご紹介します。

106件もの改善候補

本資料巻末の「事務改善候補項目一覧」には、計106件の改善候補が挙げられています。

そして、1件毎に「加入促進」と「事務効率」の2軸で分類・整理し、対応方針を区分しています。

対応方針の区分

対応方針の区分とその内容、各々に該当する項目数は、以下の通りとなっています。

区分方針項目数
実施済みの項目3
S着手済みの項目6
A1平成29年度中に、詳細検討し実施予定の項目20
A2平成29年度中に実施可否を検討し、実施する場合は平成29年度中に実施する予定の項目12
B平成29年度から検討を開始するが、実施は平成30年度中以降となる項目18
C平成30年度以降に実施可否を含めて検討する項目15
D費用対効果等を鑑み、見送りたい項目7
E協議会として対応する事務改善に馴染まない項目(対象外)13
F法令改正等の厚生労働省への要望項目12
合計106

興味深い改善候補

改善候補のうち、私が興味深く思った8件は、以下の通りです。

項番改善候補区分
25加入・移換手続きの電子化対応B
42国民年金基金連合会の手続き頻度(月1回)の増加B
55WEBによる加入手続き等の状況の開示C
68ネット系金融機関の掛金引落し金融機関への追加S
71掛金のクレジット払いの検討B
76配偶者口座からの口座振替の許容D
81マイナンバー利用による事務手続きの簡素化D
993号掛金を配偶者の所得控除対象とすることの検討F

スピード感がない

まず、月1回という手続き頻度の改善(項番42)が未だ検討段階であり、今年度の改善予定もないことに驚きます。

これはおそらく、iDeCo開始以前の事務手続きを踏襲したため、変更が難しいのだと想像します。

そうは言っても、国民年金基金連合会は、iDeCoの加入者より月103円の手数料を徴収しているのですから、もはや「怠惰」は許されません。

そして、電子化やネット対応による事務処理の効率化(項番255581)も、後回しや見送りになっています。ネット全盛の時代に、なぜこれほどまでにスピード感がないのでしょうか。

改めて改善項目を眺めてみると、実は、106件のうち約4分の1(25件前後)が、紙帳票の書式や記入方法の改善に関する項目であり、それらのほどんどが、速やかに対応すべきものとして分類されていることが分かります。

要するに、紙でなければ事務処理できないと言っているようなものです。そもそもの検討の方向性を誤っているのではないでしょうか。

第3号被保険者に手厚すぎる?

主婦などの第3号被保険者に対する改善(項番7699)は、見送りや所管省庁への要望事項となっています。

以前より、iDeCoは第3号被保険者を優遇し過ぎているのではないかと指摘されていましたが、もしこれらが改善対象になれば、激しい批判を呼びそうです。

ともすれば政治問題化しかねない議論ですから、政治介入などで制度設計が歪まないか、今後の動向が少々気がかりです。

嬉しい検討も

掛金の拠出に関しては、ネット銀行への追加対応(項番68)やクレジット払い(項番71)などが検討されています。

前者は既に着手済みで、後者は今年度中に検討するとしています。

私の場合、銀行決済(口座振替)を利用しているのはiDeCoの掛金のみで、他はすべてクレジットカード決済です。

クレジットカード決済の最大のメリットは、引き落としのタイミングを集約できることだと、私は思っています。

ポイントやマイルが貯まるのももちろん嬉しいですが、引き落としの回数が少なければ少ないほど家計管理しやすくなる点が特に嬉しいのです。

仮に掛金のクレジット払いが実現するとしても次年度以降となりますが、実現に向けた検討を、個人的に強く希望します。

前向きな姿勢は評価に値する

検討結果や対応方針に疑問を感じる項目がある一方で、見送りとした項目が106件中7件と少ない点は、きちんと評価したいところです。

もし対応したくないのならば、いくらでも理由をつけて見送りとできるのですから、改善の志は共有されているものと捉えて良いでしょう。

本会が改善のサイクルを回す原動力として機能しているようで、私はひとまず安心しました。

現場で実際に改善に取り組むことは、その良し悪しを机上で論じることに比べて非常に難しいものです。

まずは、高優先の項目を着実にこなして実績を作らなければなりませんが、今後は、何をするにもスピード感を持って対応に当たって欲しいと思います。

そのためには、事務処理の電子化を避けて通れません。紙帳票を捨てる決断も、早いに越したことはありません。

ネット全盛の時代に取り残されないよう、事務の改善が早急に進むことを期待しています。

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