みずほ銀行の個人型確定拠出年金(iDeCo)「みずほのiDeCoプラン」が運営管理手数料を引き下げ
個人型確定拠出年金(iDeCo)の口座獲得競争を優位に進めるべく、みずほ銀行が奥の手を繰り出してきました。
2017年4月25日付のニュースリリースによると、同行は2017年5月分より、「みずほのiDeCoプラン」の運営管理機関の手数料を引き下げます。また、既存の加入者にも同月分より適用するとのことです。
なお、手数料以外のプラン内容については変わりなく、みずほ銀行の個人型確定拠出年金(iDeCo)「みずほ個人型プラン」が優秀の記事の通りです。
加入者手数料(月額)
表内の金額(円)は、すべて税込です。
支払先 | 改定前 | 改定後 | 差 |
---|---|---|---|
国民年金基金連合会 | 103 | 103 | — |
運営管理機関 | 256~293 | 0/255 | -293~-1 |
事務委託先金融機関 | 64 | 64 | — |
合計 | 423~460 | 167/422 | -293~-1 |
運営管理機関については、以下のいずれかの条件を満たす場合が0円、満たさない場合が255円となります。
- 運用資産残高、または掛金拠出累計額が500,000円以上
- 掛金拠出月額が10,000円以上、かつ同行のiDeCo専用サイトにメールアドレスを登録済み、かつロボ・アドバイザー「SMART FOLIO <DC>」に目標金額を設定済み
なお、改定前は、段階的引き下げ制度を採用していましたが、今回の改定に伴い廃止します。
ネット証券に追いつけ追い越せ
今回の引き下げにより、手数料は、ネット証券のSBI証券のiDeCoや楽天証券のiDeCoなどと直接的に競合することになります。
私は今まで、メガバンクが手数料の面で、ネット証券などと互角に渡り合うのは難しいと思い込んでいたものですから、今回の発表は大変に衝撃的でしたし、他の金融機関も同様に、衝撃的に受け止めたことでしょう。
そして、メガバンク3行の従来の「横並び意識」を完全に脱し、驚愕とも言える手数料を提示したことは、賞賛に値します。
iDeCoの制度利用者のためにも、金融機関が各々の強みを活かして競争し続けて欲しいものです。
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