東証のベンチャーファンド銘柄が消滅します
読者の皆様は、東証に上場されているベンチャーファンドをご存知でしょうか。
東証のベンチャーファンド銘柄が消滅への記事の通り、現時点で唯一の銘柄であるベンチャー・リヴァイタライズ証券投資法人(証券コード8721)は、2017年7月26日付で上場廃止し、2017年7月30日付で解散となります。
ちなみに、2017年7月19日開催予定の投資主総会では、以下の3議案を付議します。
- 第1号議案
- 本投資法人解散の件
- 第2号議案
- 規約一部変更の件
- 第3号議案
- 執行役員1名選任の件
実に寂しい投資主総会となるものと想像できますが、それはともかくとして、これで東証のベンチャーファンド銘柄がすべて消滅してしまいます。
現在は、投資事業有限責任組合やクラウドファンディングなどのスキームにより、ベンチャーファンドへの実質的な投資が可能となっています。
したがって、厳格なディスクロージャーを求められる投資法人として、あえて東証のベンチャーファンド市場に上場する必要性は、ファンドを組成する側から見れば、ほとんどないのかもしれません。
とはいえ、投資家側から見れば、ベンチャーファンドにおけるディスクロージャーの充実は、投資する上での必須条件とも言えます。
同市場の存否が危ぶまる状況ですが、東証には、上場のメリットの訴求などを通じて同市場を維持し、投資先としての選択肢を残して欲しいと期待しています。
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