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最小分散ETFの実績(2017年上期)

1348・1399・1477のパフォーマンス(2017年1月~2017年6月)

2017年上期の最小分散ETFの実績を調査してみました。

各種データは、拙作アセットツールより入手できますので、読者の皆様にもご活用いただければと思います。

調査対象

調査対象は以下の通り、比較用のTOPIX連動型ETFが1銘柄、最小分散ETFが2銘柄の計3銘柄です。

リスク・リターン・シャープレシオ

調査には、上場銘柄投資効率チェッカーを用いています。

略称リスク(%)リターン(%)シャープレシオ
MXSトピクス3.26+6.40+1.96
上場高配当低ボラ6.63+7.41+1.12
iSMSCI最小分散4.40+6.65+1.57

相関係数

調査には、上場銘柄相関チェッカーを用いています。

略称MXSトピクス上場高配当低ボラiSMSCI最小分散
MXSトピクス+1.00
上場高配当低ボラ+0.15+1.00
iSMSCI最小分散+0.77+0.52+1.00

整理

最小分散ETFの2銘柄について、それぞれ簡単に整理しました。

上場高配当低ボラ

上場高配当低ボラは、MXSトピクスに比べて高リスク・プラスリターンとなりました。

MXSトピクスとの相関係数は+0.15となっており、相関は見られませんでした。

高配当銘柄として組み入れられた一部銘柄が、パフォーマンスの向上に寄与したものと考えられます。

iSMSCI最小分散

iSMSCI最小分散は、MXSトピクスに比べて高リスク・プラスリターンとなりました。

MXSトピクスとの相関係数は+0.77となっており、強い正の相関が見られました。

リターンがMXSトピクスとほぼ同等ながらも高リスクとなっており、銘柄選択に問題があるように感じられます。

まとめ

最小分散ETFの2銘柄とも、TOPIX連動型ETFに比べて高リスクとなっており、最小分散の性質が見えませんでした。

いずれも、銘柄選択や個々の投資比率について、何らかの要因があることに間違いありません。

最小分散ポートフォリオは、効率的フロンティア曲線上のリスクが最小となる点で示されますから、リターンは自ずと±0%の方向へ収束するはずです。

2銘柄の課題は、プラスリターンが良い・マイナスリターンが悪いという点にではなく、リスクが最小になっていない、つまり真の最小分散ポートフォリオを実現できていない点にあると言えます。

私は設定来より、この2銘柄を注目しており、将来の投資対象銘柄として期待もしているのですが、この結果を踏まえると、今は未だ時期尚早なのかもしれません。

引き続き、今後の実績を見守っていきたいと思います。

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