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eMAXISにターゲットデート型のバランスファンド3本が追加

eMAXISのロゴのイメージ

EDINETの有価証券届出書によると、三菱UFJ国際投信が2017年10月2日付で、ターゲットデート型のバランスファンド3本を新規設定します。

3本は、マイライフサイクル指数1970s・1980s・1990sへの連動をそれぞれ目指します。

ラインナップ

表内の信託報酬率(%)は、すべて税抜です。また、カッコ内の数値(%)は、目標リスク水準を示します。

名称ベンチマーク信託報酬率
eMAXIS マイマネージャー1970sマイライフサイクル指数1970s0.500
eMAXIS マイマネージャー1980sマイライフサイクル指数1980s0.500
eMAXIS マイマネージャー1990sマイライフサイクル指数1990s0.500

独特の指数を採用

eMAXIS Slimシリーズの拡充の一方、今回、eMAXISシリーズには変化球を投じてきました。

3本のベンチマークとなっている「マイライフサイクル指数1970s・1980s・1990s」は、イボットソン・アソシエイツ・ジャパンがeMAXISシリーズのファンドを参照して算出するとしており、ファンドそのものがベンチマークとして採用されることになります。

このスキームは、eMAXIS 最適化バランスの5本と同様です。

本指数はそれぞれ、1970年代・1980年代・1990年代生まれの投資家に合わせて目標リスク水準を調整した上で、期待リターンが最も高くなるアセットアロケーションを算出します。なお、目標リスク水準は、時間の経過とともに逓減します。

なお、組入比率は、原則として年1回の頻度で見直すとしています。

ベンチマーク

ベンチマークの2017年6月末におけるアセットアロケーションは、以下の通りです。

アセットクラスファンド1970s(%)1980s(%)1990s(%)
国内株式eMAXIS TOPIXインデックス18.723.627.0
先進国株式eMAXIS 先進国株式インデックス17.722.827.0
新興国株式eMAXIS 新興国株式インデックス8.514.830.0
国内債券eMAXIS 国内債券インデックス22.66.01.0
先進国債券eMAXIS 先進国債券インデックス8.22.71.0
新興国債券eMAXIS 新興国債券インデックス8.510.31.0
国内REITeMAXIS 国内リートインデックス6.48.45.0
先進国REITeMAXIS 先進国リートインデックス9.411.48.0

ターゲットデート型としても高コスト傾向か

さて困ったことに、現在出回っているターゲットデート型ファンドと比較すると、本シリーズの信託報酬率は、決して低いとは言えません。

ターゲットデート型ファンドは、目標リスク水準の引き下げと同時に信託報酬率を引き下げるものがほとんどですが、本シリーズは信託報酬率を固定としています。

実質投資対象がeMAXISシリーズということもあり、信託報酬率の引き下げが困難な事情は分かりますが、そうは言っても商品設計として安直すぎる気がします。

リバランスの費用や手間を考えても、0.500%という信託報酬率は、妥当だとは言えないでしょう。

もっとも、eMAXISシリーズとしてターゲットデート型ファンドを提供することには意義があろうかと思います。

読者の皆様が、今回の3ファンドをどのように評価するのか、私は興味津々です。

追記(2017年9月15日)

三菱UFJ国際投信が2017年9月15日付で、本件プレスリリースを発表しています。

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