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「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2017」表彰式に出席しました #foy2017

Fund of the Year 2017の表彰風景

「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2017」(FOY2017)表彰式に出席しました。

FOY2017公式サイトも合わせてご参照ください。

ちなみに、「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2017」に投票しました #foy2017の記事の通り、私は4つの投資信託に投票しました。

このうち、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドが見事2位を獲得したほか、三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンドが20位に入賞しました。

第一部 iDeCo/NISA アンケート結果発表

アンケート集計結果の図表などに沿って説明していました。

詳細については、FOY2017公式サイトのアンケート結果ページをご参照ください。

第二部 みんなの【声】を聞いてみよう! 個人投資家が注目ファンドに寄せる「熱いコメント」一挙紹介!!!

各ファンドに対する投票者のコメントをカテゴリー毎に整理し、発表していました。

先進国株式(MSCI-KOKUSAI)

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
配当込みで信託報酬が最安、かつ毎年引き下げてくれている。
eMAXISに対するeMAXIS Slimや、SMTに対するi-SMTのような超低コスト版を新設するよりも、既存ファンドを引き下げてくれるほうが嬉しい。
たわらノーロード 先進国株式
地味だが実質コスト(トータルコスト)が低い。
販路が広いにもかかわらず信託報酬を引き下げてくれている。
マザーファンドが巨大で安心感がある。

新興国株式(MSCIエマージング・マーケット・インデックス)

eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
先進国株式と同等の信託報酬を実現してくれた。
常に業界最低水準のコストを目指すという商品性が良い。
投資家ミーティングを開催するなど、コミュニケーションを大切にする姿勢が良い。
eMAXISで実績があるためeMAXIS Slimも安心できる。

外国株式

MSCI ACWI(除く日本)

三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド
この1本で全世界に投資できる。
DC向け一般開放の先駆けである点を評価している。
eMAXIS Slim 新興国株式が登場するまでは一番良い商品だった。
野村つみたて外国株投信
最低コストを「野村」が目指すという姿勢に驚いた。また、業界へのインパクトも大きい。
マザーファンドの規模が大きい。
シンプルな商品である。

FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス

楽天・全世界株式インデックス・ファンド
VTとは違って本ファンドは投資信託のため、積立投資が容易にできる。
つみたてNISA口座でVTへ投資できる点に価値を感じる。
手間とコストを天秤にかけると、VTに直接投資するよりも便利である。
投資対象がVTそのものという商品性は、これまでありそうでなかった。
バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)
毎年着実にコストダウンしており、設定時と現在の経費率を比較すると半分以下になっている。
手っ取り早く世界分散投資ができる。
「楽天VT」で間接投資するよりも、VTに直接投資するほうが良い。
「楽天VT」の登場により、VTそのものが国内に上場する可能性が低くなってしまったように感じる。

その他(アクティブ運用)

セゾン資産形成の達人ファンド
信頼と実績がある。
幅広く分散している点が良い。
パフォーマンスが良い。
(本ファンドに関するブログ記事へのアクセス数が多いことから)根強い人気があるのではないか。

国内株式

TOPIX

三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド
DC向け一般開放と信託報酬の引き下げの両方を実現したので評価している。

その他(アクティブ運用)

ひふみ投信
資産を守りながら増やしてくれている。
アクティブファンドとしてはコストが低い。
運用会社やファンドマネージャーの顔が見える。
とにかくパフォーマンスが良い。
草食投資隊を通じての啓蒙など、投資家とコミュニケーションを取っている点を評価している。
純資産総額が巨額になってもパフォーマンスが低下していない。
結い2101
運用会社の考え方や理念に共感できる。
投資先の情報をオープンにしている。
ボラティリティーを低く抑えており、下落局面に強い。

バランスファンド

eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
均等配分が美しい。
分かりやすく(難しいことを考える必要がないため)楽である。
かつリスク・リターンのバランスに優れている。
低コストである。
iFree 8資産バランス
価格競争を仕掛けた本家である。
本ファンドによって8資産均等型の新規設定が相次いだ。
あれこれ考えなくても、この1本で完結できるのが良い。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
株式と債券が半々で、かつ株式はGDP比で保有するというコンセプトが分かりやすい。
郵便局で買えるようになった。

番外

iFree S&P500インデックス
S&P500へのアクセスが容易になった。
(2017年6月29日の個人投資家との意見交換会における)投資家の生の声が本ファンドの商品化へと結びついた。

講評など

  • かつては、超低コストのDC向けファンドを一般開放する動きが見られたが、今は一般向けをDCへと逆輸入するようになっており、超低コスト化の進展が著しい。
  • (ベビーファンドの)純資産総額の規模が心許ないと心配してしまう場合もあるが、そういう時はマザーファンドを調べてみて欲しい。
  • 運用会社のサイトにおいて、販売会社の情報は、一般向け・DC向け・つみたてNISA向けのそれぞれを分けて案内するようにして欲しい。
  • 運用会社のサイトにおいて、(ベビーファンドの)ページでマザーファンドの状況も合わせて開示して欲しい。

第三部 投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2017

ランキング

順位名称運用会社得票数投票者数
1楽天・全世界株式インデックス・ファンド(愛称楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))楽天投信投資顧問9539
2<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドニッセイAM7934
3楽天・全米株式インデックス・ファンド(愛称楽天・バンガード・ファンド(全米株式))楽天投信投資顧問7033
4野村つみたて外国株投信野村AM6623
5eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)三菱UFJ国際投信5525
6ひふみ投信レオス・キャピタルワークス5020
7eMAXIS Slim 新興国株式インデックス三菱UFJ国際投信5017
8たわらノーロード 先進国株式AM-One4925
9バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)バンガード4916
10iFree S&P500インデックス大和証券投資信託委託48
11セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドセゾン投信
12ひふみプラスレオス・キャピタルワークス
13eMAXIS Slim 先進国株式インデックス三菱UFJ国際投信
14結い2101鎌倉投信
15バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)バンガード
16バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)バンガード
17セゾン資産形成の達人ファンドセゾン投信
18iFree 8資産バランス大和証券投資信託委託
19三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド三井住友AM
20三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド三井住友AM
20世界経済インデックスファンド三井住友TAM

受賞者(運用会社)コメント要旨

第1位 楽天投信投資顧問(楽天・全世界株式インデックス・ファンド)
インデックス投資は投資の究極の形であるにも関わらず、業界としてそれを広められなかったものと認識している。
本ファンドは、日米のETFマーケットに対して個人投資家をどのように導くことができるかを考えた結果、生まれたものである。
(日本の)ETFマーケットは、決して日銀のためのものでないことを申し添えたい。
第2位 ニッセイAM(<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド)
3連覇を果たしたものの、今回は第2位となってしまった。上があるということは、目指すものができたということだと認識している。
「<購入・換金手数料なし>」のシリーズ名称は、「ノーロード」というキーワードを使わずに、名称そのもので直球勝負するとの意図を込めている。
本シリーズのコンセプトは、投資家の支持により純資産総額が増え、運用コストの低下分を投資家に還元するというものであり、受益者重視の基本方針を変えるつもりは一切ない。
eMAXIS・SMTシリーズなど大手運用会社を競争相手として本シリーズをスタートさせたが、その結果として超低コスト商品が増えたものと自負している。
競合商品のコストに心が折れることもあるが、本シリーズのコンセプトは何としても守っていきたい。
第3位 楽天投信投資顧問(楽天・全世界株式インデックス・ファンド)
本ファンドは、バンガード社の手厚いサポートがあってこそ実現できた。
良好な運用結果をもって期待に応えていきたい。
第4位 野村AM(野村つみたて外国株投信)
野村AMとして初めてのFOY受賞であり、同社内でも受賞の意義を大きく感じている。
コスト競争だけでなく、運用の質も重視していきたい。
「継続は力なり」との思いでしっかり取り組んでいきたい。
第5位 三菱UFJ国際投信(eMAXIS Slimバランス(8資産均等型))
2009年にeMAXISシリーズをスタートさせた当時は画期的だと評価されたが、競争の過程で埋没するようになってしまった。
eMAXIS Slimシリーズは、販社が多く身動きの取りにくいeMAXISシリーズに代わり、業界最低水準のコストを目指すとの理念を共有できる販売会社に限定してスタートさせた。
シリーズのラインナップ拡充について、間もなくアナウンスできる見込みである。

総評

  • 上位10本のうち6本は、2017年の新規設定ファンドである。残る4本は、2016年の上位10本に入っている。
  • 上位ファンドの純資産総額を合計すると、10本で2,300億円、20本で1兆円程度であり、両者とも「ひふみ」の割合が多い。また、投資信託全体の純資産総額から見ると微々たるものである。
  • 何年も続けてFOYの上位に入っているファンドにも注目して欲しい。
  • 2017年は新設ファンドが多かったが、どのファンドも一発屋で終わらないで欲しい。

数字だけでは語り尽くせない

私はFOY2016に引き続き、ブロガーとして身の引き締まる思いで臨席し、出席者の皆さんの熱気を肌で感じることができました。

受賞者のコメントからも、生身の人間が持つ情熱や信念が真摯に伝わってきて、とても感慨深いものがありました。

FOY運営委員会の方々に深く感謝するとともに、FOYの盛り上がりが、読者の皆様を含む投資家にとって、本当に良い投資信託の普及へと繋がっていくことを、心より願っています。

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