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n資産均等型ポートフォリオのパフォーマンスを検証する

n資産均等型ポートフォリオのパフォーマンスのグラフ

ふと思い立って、4・6・8資産均等型ポートフォリオの直近3・5・10年のパフォーマンスを調査し、検証してみました。

ニッセイAMが<購入・換金手数料なし>シリーズに8資産均等型を追加の記事の通り、同シリーズ内において4・6・8資産均等型バランスファンドが取り揃うことになり、各々どのような特性があるのか、気になってきたからです。

一般的に、資産(アセットクラス)の数が増えれば増えるほど、期待リスク・リターン水準が高まると考えられていますが、さて、実際にはどうなっているでしょうか。

調査データ

ポートフォリオ・アナライザーによると、年換算のリスク・リターン・シャープレシオ(月次リバランスあり)は、以下の通りです。

項目直近3年
2015年1月~2017年12月
直近5年
2013年1月~2017年12月
直近10年
2008年1月~2017年12月
4資産6資産8資産4資産6資産8資産4資産6資産8資産
リスク(%)8.678.028.728.859.239.6111.7013.6014.47
リターン(%)+4.39+3.27+3.32+11.17+12.09+10.79+4.08+4.92+4.68
シャープレシオ+0.51+0.41+0.38+1.26+1.31+1.12+0.35+0.36+0.32

なお、入力したアセットアロケーションは、以下の通りです。

アセットクラス4資産(%)6資産(%)8資産(%)
国内株式25.0016.6712.50
先進国株式25.0016.6712.50
新興国株式12.50
国内債券25.0016.6712.50
先進国債券25.0016.6712.50
新興国債券12.50
国内REIT16.6612.50
先進国REIT16.6612.50
新興国REIT
預金
その他
合計100.00100.00100.00

検証

対象期間毎に検証した結果は、以下の通りです。なお、パフォーマンスは、シャープレシオの高低で判断しています。

ちなみに、シャープレシオとは、リスクに対してどの程度のリターンが得られているか、すなわち効率的な運用ができているか否かを示す指標であり、数値が大きければ大きいほど良好です。

直近3年(2015年1月~2017年12月)

  • リスクは、低い順に6資産<4資産<8資産となっています。
  • リターンは、高い順に4資産>8資産>6資産となっています。
  • シャープレシオは、高い順に4資産>6資産>8資産となっています。

この期間においては、4資産均等型が最も高パフォーマンスでした。

リスクやリターンは、一般に考えられている通りの順序ではなく、6資産均等型が最も低リスク、4資産均等型が最も高リターンとなっているのが特徴です。

8資産均等型は、リスクが高い割にリターンが見合っていないことから、低パフォーマンスとなっています。

直近5年(2013年1月~2017年12月)

  • リスクは、低い順に4資産<6資産<8資産となっています。
  • リターンは、高い順に6資産>4資産>8資産となっています。
  • シャープレシオは、高い順に6資産>4資産>8資産となっています。

この期間においては、6資産均等型が最も高パフォーマンスでした。

リスクについては、一般に考えられている通り、資産の数が増えれば増えるほど高くなっています。一方、リターンについては、6資産均等型が最も高リターンとなっています。

8資産均等型は、リスクが最も高く、リターンが最も低いため、低パフォーマンスとなっています。

直近10年(2008年1月~2017年12月)

  • リスクは、低い順に4資産<6資産<8資産となっています。
  • リターンは、高い順に6資産>8資産>4資産となっています。
  • シャープレシオは、高い順に6資産>4資産>8資産となっています。

この期間においては、6資産均等型が最も高パフォーマンスでした。

リスクについては、一般に考えられている通り、資産の数が増えれば増えるほど高くなっています。一方、リターンについては、6資産均等型が最も高リターンとなっています。

8資産均等型は、リスクが最も高く、リターンが6資産均等型にわずかに及びませんでした。なお、低リスク・低リターンな4資産均等型と比較すると、有意にリスクが高いため低パフォーマンスとなっています。

まとめ

低コストの資産均等型バランスファンドの中で、現在、最も設定数が多く人気も高いのは8資産均等型ですが、意外にも、パフォーマンスでは苦戦していることが分かりました。

その最大の要因は、リスクの高さにあります。また、リスクの割にリターンが総じて今一つであったことも、低パフォーマンスへと繋がっています。

対象期間を問わずパフォーマンスが安定していたのは6資産均等型でした。これは、4資産均等型に含まれない国内・先進国REITのパフォーマンスが相対的に高く、8資産均等型に含まれる新興国株式・債券のパフォーマンスが相対的に低かったからかもしれません。

そして、「伝統的4資産」で構成される4資産均等型は、低リスクながらも高リターンを確保しており、優れたパフォーマンスを発揮しています。期待リスク・リターン水準のバランスは、4資産均等型が最良であると、私は改めて感じています。

なお、いずれも今回の調査期間における検証結果であり、今後も永続的に当てはまるとは限りません。しかし、資産の数が増えれば増えるほど高リスクとなる傾向は、一般的に考えられている通りのようです。

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