コツコツ投資家がコツコツ集まる夕べin札幌#63に参加しました
コツコツ投資家がコツコツ集まる夕べin札幌(k2k2sap)#63に参加しました。
23名の参加者と盛況で、楽しい時間をご一緒することができました。
概要
- 日時
- 2018年5月12日 18:00-20:00
- 場所
- 札幌エルプラザ 4F 会議室1
主な話題
2テーブルに分かれての歓談となりましたので、網羅性はありません。予めご了承ください。
いちろーさんの記事やbisukoさんの記事も併せてご覧ください。
iDeCo
- 課税を繰り延べられるためiDeCoを始めた。通常の投資よりもメリットが大きい。
- iDeCoでの自動積立が性に合わず、どうしても安値で買いたいという欲求が強い。
- 家族がiDeCoを使うことに反対し、本を勧めても読んでくれない。株主優待が届く個別株投資や、返礼品が届くふるさと納税には理解がある。どうすればiDeCoを理解してもらえるか。
- 税効果を数値化すると良いのではないか。iDeCoを使った場合と使わない場合の2通りで源泉徴収票を(自分で)作り、それを見比べてもらうと良いかもしれない。
- 確定申告を行って還付金の額を見てもらうのも良いかもしれない。
- 個別株投資やふるさと納税に理解があるということは、数値よりも感情(お得感)に訴えるほうが効果的かもしれない。
- ニッセイのシミュレーションツールが分かりやすかった。
- iDeCoで投資する(リスクを取る)のが嫌ならば定期預金にすれば良い。
- iDeCoはまだまだ知られていない。iDeCoのセミナーに参加したのがきっかけで始めたが、使わないと損だと考える。
- iDeCoは、申し込みから積立開始まで最低でも1か月くらいかかって不便だが、それよりもスイッチングに時間がかかるのを何とかして欲しい。
- iDeCoについて勤め先に問い合わせたら嫌な顔をされたので、始めるのを躊躇している。
- 「iDeCoハラスメント」と呼ぶようだが、嫌な顔をするのは面倒だからではなく分からないからだと思う。そうは言っても、iDeCoにはある意味人生がかかっているので、挫折するのはもったいない。
- iDeCoを始めるにあたって勤め先のハンコをもらう必要が本当にあるのか。手続きが複雑なため面倒になって諦める人もいる。例えばマイナンバーを活用できないのか。
- iDeCoの手続きにおいても積立においても、メリットの理解しやすい身近な成功事例があれば、もっと活用されるようになるのではないか。
- 今は未だ、勤め先の環境整備から始める必要がある。
- 「iDeCo」というネーミングが年金制度のイメージを薄めてしまっているように感じる。年金を大事に考える人が多い中、一見して年金と無関係に思えるネーミングにしてしまったのは逆効果ではないか。
リスク資産による資産形成の目的
- 資産形成も目的だが、頑張っている人や必要とされているところに自分のお金を回したいという欲求がある。
- 日中戦争前より株式・不動産・仕事を持っている家系のため、投資するのは当たり前だと考えている。代々、どれか1つが欠けても家族の生活に困らないようリスク分散している。
- 生活の安定が目的だが、資産があれば精神的なゆとりができるという効用も大きいと考える。
- 趣味など好きなことに打ち込める。
- 給料以外の収入源を持ちたい。
- 普段の生活には仕事で稼いだお金を、遊びには(リスク資産による)不労所得を充てている。
- 親が投資していたため抵抗がなかった。成り行きで始めたが、現在は旅行や趣味などに金額を気にせず使いたいと考えている。
- 契約社員で退職金が出ないため、老後資金を作りたい。
- 早期退職したものの子供がまだ小さく、自立するまでの収入源が欲しい。
- 老後資金に充てたいが、病気になってから投資を始めたため、働けない期間の生活資金としても使いたい。
- 企業型DCのセミナーを受けて、預貯金100%の状態から投資に少し挑戦してみたいと考えた。
- 経済的自由が欲しい。
つみたてNISAを始めた動機
- 参加者の中では、つみたてNISA利用者よりも通常NISA利用者のほうが多かった。通常NISA利用者からは、120万円の非課税枠で個別株を投機的に売買したいとの意見が出た。
- つみたてNISAの制度が分からず、分かるために始めてみた。少額のため資産の増減を気にしなくて良いのはメリットの1つだと考える。
- 知り合いに勧めて始めてもらったところ、2,000円を2か月積み立てた段階で100円の含み益が出て感動していた。その後6,000円になってビックリしていたが、単に3か月目の引き落とし分が預入されていただけというオチだった。でも、積立投資の効果を実感できているようで、勧めた側として嬉しかった。
コツコツ投資の第一歩
- 今は定期預金のみだが、先々を見据えて投資を始めてみたいと考えている。
- FXでチャートを見ながら一喜一憂するのに疲れたため、コツコツ投資も始めてみたいと思い参加した。商品・制度の両面で、何から始めれば良いか。
- バランスファンドへの積立投資で、ボラティリティーや自身のリスク許容度を肌で感じるのが良いのではないか。
- iDeCoが良いのではないか。一旦始めたら止められない・途中で引き出せないのはデメリットだと考えていたが、セミナーを受けてからこれらがメリットだと理解できるようになった。
- iDeCoよりもつみたてNISAを勧めたい。iDeCoは最低積立額が5,000円だが、これを大きな出費だと考える人が案外多いし、途中で引き出せないのを嫌う人もかなりいる。
- 投資信託は仕組みが分かりにくく、知らない人には嫌われやすい傾向があるように感じる。分かりやすさで言えば、例えば優待株投資で始めてみるのも良いのではないか。
- ただ、株=ギャンブルという固定観念を持つ人も多く、このイメージを変えるのは大変である。
- 外貨建て資産も持ちたいと考えるならば、海外ETFへの積立投資も良いのではないか。
- 投資ブロガーが勧める商品は実際のところ、投資に値するのか。
- マニアックだが悪いものはない。ただ、個別アセットクラスの商品よりも、楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)などを積み立てるほうが無難だと考える。
- ネットには「バイナリーオプションで儲ける方法」といった情報商材が溢れているが、確実な方法があるのならば誰にも教えず自分でやるのだから、そのような美味しい話はない。
年率リターンの目標
- 外国株中心で5~6%を見込んでいる。
- 分散ポートフォリオで5%、株式のみで6%を目標としている。
- 預金多めの状態で3%を期待している。
- 個人向け国債しか持っておらず、その利回り(現在は0.05%)に左右される。
- 今まで考えたことがない。
- 現代ポートフォリオ理論(MPT)に沿って5~6%となるようにしている。
- インデックスファンドで5%程度、個別株で20%程度を見込んでいる。
- マイナスリターンを基準に、元本の-20%まで許容している。
- 7%(10年債の利回り2%+株式の10年リターン5%)を期待している。
金融リテラシー
- 投資信託は販売手数料が高く、回転売買させられるので、投資と呼べないのないかと考えていたが、それは一昔前の話だと分かって安心した。
- 金融機関が投資信託を「悪用」するのが嫌だから、独立系投信を立ち上げたという人がいる。
- 運用成績に惹かれてネットでひふみプラスを買っている人は、下落局面に入ったらすぐ逃げるのではないか。さわかみ投信をコツコツ買っている人とは、投資への向き合い方が大きく異なるように感じる。
- ほとんどの人が株式会社に勤めていながら、株の仕組みを知らない人があまりに多すぎる。公的年金などが株で運用していることも知られていない。
- 投資を嫌う一方で、ダメな医療保険商品にお金をつぎ込み、1週間程度の通院で小金をもらって喜ぶ人がいる。
- 学校の総合学習で投資の仕組みを教える事例があると聞いたが、教える側に金融リテラシーがあるという恵まれた環境下でしか成り立たないのが問題だ。投資教育をカリキュラムに組み込む必要がある。
その他
- ゼロ金利下では、インフレに勝てない究極のリスク資産は預金だと考える。トルコでハイパーインフレを経験したため、無リスク資産として預金を持つのは別として、預金で運用するというのはあり得ない。
- リスク資産と無リスク資産の比率が現在、80%:20%になっている。当初は100%:0%だったが、リスク資産での運用を始めてみて順調に経過しているため、結果的にリスク資産が膨らんだ。
- インデックスファンドは「顔が見えない」と言われることもあるが、例えばS&P500にAppleやGoogle(Alphabet)が入っているという事実が見落とされているだけだと思っている。
- 山崎元氏の受け売りだが、iDeCoやNISAに債券を入れると節税効果が薄れるため工夫の余地がある。
- 戦争や地震などによる相場の暴落を利用して儲けるのはけしからんという人がいるが、暴落していても売りたいという人の受け皿となり、市場を買い支えて「応援」しているのだから、これは正しくない。
- ボラティリティーが大きい時こそ好機だが、これから始める人や投資経験の少ない人には分かってもらえない。
- 我が国で最も儲かっていなければならないのは年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)だと考えており、だからこそもう少し積極運用して欲しい。
- 物価連動国債の人気がない。利率が一向に上がらないのが大きな要因だろうと考える。
- 我が国ではインフレ政策を推し進めているが、実際のところインフレに持っていくのは難しいのではないか。
- 過去のデフレが心地良過ぎたため、例えば食料品の価格を上げずに量を減らすなど、生活の上ではインフレの実感が湧かないよう工夫しているように見える。
- 昔は、ゆうちょの定期預金の利率が7%あったため、10年寝かせておくと2倍になった。今は、例えば1万円を40年間積み立てて年利7%で回ったとすると、元本の480万円に対して総額は2,500万円になる。
- 値動きしないとつまらないため、VIX先物を積立投資したことがある。
- インデックスファンドを中核に、アクティブファンドも少し嗜むというのが、多くの投資家に受け入れられやすいように感じる。
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