ニッセイAMが<購入・換金手数料なし>シリーズ6ファンドの信託報酬率引き下げを発表
ニッセイAMが2018年6月29日付で、<購入・換金手数料なし>シリーズ6ファンドの信託報酬率引き下げを発表しています。
プレスリリースによると、対象ファンドは、国内株式(日経225)、先進国株式、新興国株式、4資産均等型、6資産均等型、8資産均等型となっています。
概要
概要については、以下の通りです。
信託報酬率(税抜)の単位は%、引き下げ幅の単位はポイントです。
ファンド名称 | 旧信託報酬率 | 新信託報酬率 | 引き下げ幅 |
---|---|---|---|
<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド | 0.169 | 0.159 | -0.010 |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド | 0.189 | 0.109 | -0.080 |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド | 0.339 | 0.189 | -0.150 |
<購入・換金手数料なし>ニッセイインデックスバランスファンド(4資産均等型) | 0.219 | 0.159 | -0.060 |
<購入・換金手数料なし>ニッセイインデックスバランスファンド(6資産均等型) | 0.219 | 0.159 | -0.060 |
<購入・換金手数料なし>ニッセイインデックスバランスファンド(8資産均等型) | 0.209 | 0.159 | -0.050 |
初めての「定型外」引き下げ
これまで同社は、<購入・換金手数料なし>シリーズの信託報酬率引き下げを3回行っていますが、その発表日は2015年11月12日・2016年10月21日・2017年10月6日となっており、毎年10月から11月にかけて、あたかも秋の風物詩のようでした。
しかし今回、秋を待たずして引き下げを発表しました。これは、直接の競合であるeMAXIS Slimシリーズの躍進を相当に意識していることの裏返しとも捉えられます。
ともあれ、同社が徹底的にコストにこだわる同シリーズは、純資産総額が積み上がり、運用コストが下がった場合は受益者に還元すると明言しています。
したがって、信託報酬率の引き下げは、同シリーズが安定運用できていることの証左でもあり、いよいよ成長期から成熟期へと差し掛かって来たと見ることもできます。
もっとも、三菱UFJ国際投信のeMAXIS Slimシリーズが再び追従することは、想像に難くありません。両シリーズを核とする熾烈な超低コスト競争が鎮火することなく続いているのは、投資家として本当にありがたい限りです。
同社の4回目の有言実行に最大限の敬意を表したいと思います。
コメントを表示します