野村證券の個人型確定拠出年金(iDeCo)「野村のiDeCo」が商品ラインナップ拡充と指定運用方法を採用へ
野村證券が2018年8月6日付で、同行の個人型確定拠出年金(iDeCo)「野村のiDeCo」において、2018年9月3日付で商品ラインナップを拡充し、指定運用方法商品(デフォルト商品)を採用すると発表しています。
ニュースリリースによると、新規に7商品を追加し、デフォルト商品としてターゲットデート型ファンドを採用するとしています。
追加商品のラインナップ
表内の信託報酬率(%)は、すべて税抜です。
アセットクラス | 名称 | 信託報酬率 |
---|---|---|
国内株式 | ひふみ年金 | 0.760 |
複合 | マイターゲット2030(確定拠出年金向け) | 0.340 |
複合 | マイターゲット2035(確定拠出年金向け) | 0.360 |
複合 | マイターゲット2040(確定拠出年金向け) | 0.360 |
複合 | マイターゲット2045(確定拠出年金向け) | 0.360 |
複合 | マイターゲット2055(確定拠出年金向け) | 0.360 |
複合 | マイターゲット2060(確定拠出年金向け) | 0.360 |
なお、マイターゲット2050(確定拠出年金向け)は、既に商品ラインナップに含まれています。
指定運用方法商品(デフォルト商品)
運用の指図をせず一定期間が経過すると自動購入される商品は、以下の通りです。
加入者の生年月日 | 指定運用方法商品 |
---|---|
~1972年12月31日 | マイターゲット2030(確定拠出年金向け) |
1973年1月1日~1977年12月31日 | マイターゲット2035(確定拠出年金向け) |
1978年1月1日~1982年12月31日 | マイターゲット2040(確定拠出年金向け) |
1983年1月1日~1987年12月31日 | マイターゲット2045(確定拠出年金向け) |
1988年1月1日~1992年12月31日 | マイターゲット2050(確定拠出年金向け) |
1993年1月1日~1997年12月31日 | マイターゲット2055(確定拠出年金向け) |
1998年1月1日~ | マイターゲット2060(確定拠出年金向け) |
デフォルト商品のターゲットデート化が進行
同社のiDeCoプランにおいても、デフォルト商品の採用が決定しました。
同社に限らず、デフォルト商品としてターゲットデート型を採用する運営管理機関が増えており、それ自体は概ね妥当だと言えるでしょう。
ただ、本制度が始まったことにより、投資に明るくない人の間で、例えば「デフォルト商品だから安全」「他の商品は危険」などという誤解が広まらないか、少々危惧しています。
iDeCoが本格的に普及し、加入者が能動的にリスク商品を選択するようになった暁には、本制度を見直すべきかもしれないと、私は考えています。
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