SBI証券が個人型確定拠出年金(iDeCo)の商品ラインナップを整理へ
SBI証券が2018年8月10日付で、個人型確定拠出年金(iDeCo)の商品ラインナップを整理する予定であると発表しています。
案内によると、運用商品の上限数を35本以下とするために、ファンド26本(63本中)と定期預金1本(2本中)、年金保険2本(2本中)を除外し、計35本とします。
除外ファンドの一覧
表内の信託報酬率(%)は、すべて税抜です。
アセットクラス | 名称 | 信託報酬率 |
---|---|---|
国内株式 | MHAM TOPIXオープン | 0.650 |
国内株式 | ニッセイ日経225インデックスファンド | 0.250 |
国内株式 | 朝日ライフ日経平均ファンド(愛称にぃにぃGo) | 0.500 |
国内株式 | 日経225ノーロードオープン | 0.800 |
国内株式 | 三井住友・バリュー株式年金ファンド | 1.300 |
国内株式 | DCグッドカンパニー(社会的責任投資) | 1.420 |
先進国株式 | インデックスファンド海外株式ヘッジあり(DC専用) | 0.280 |
新興国株式 | ハーベストアジアフロンティア株式ファンド | 1.340 |
新興国株式 | シュローダーBRICs株式ファンド | 1.880 |
国内債券 | 野村日本債券ファンド(確定拠出年金向け) | 0.550 |
先進国債券 | 三井住友・DC外国債券インデックスファンド | 0.210 |
先進国債券 | インデックスファンド海外債券ヘッジあり(DC専用) | 0.260 |
先進国債券 | EXE-i先進国債券ファンド | 0.394 |
先進国債券 | SBI-PIMCOジャパン・ベターインカム・ファンド(愛称ベタイン) | 0.554 |
先進国債券 | グローバル・ソブリン・オープン(DC年金) | 1.250 |
国内REIT | DCニッセイJ-REITインデックスファンド | 0.550 |
国内REIT | MHAM J-REITアクティブファンド<DC年金> | 1.000 |
先進国REIT | EXE-iグローバルREITファンド | 0.332 |
先進国REIT | 野村世界REITインデックスファンド(確定拠出年金向け) | 0.530 |
コモディティ | ダイワ/"RICI"コモディティ・ファンド | 1.8225 |
複合 | eMAXIS最適化バランス(マイゴールキーパー) | 0.500 |
複合 | eMAXIS最適化バランス(マイディフェンダー) | 0.500 |
複合 | eMAXIS最適化バランス(マイミッドフィルダー) | 0.500 |
複合 | eMAXIS最適化バランス(マイフォワード) | 0.500 |
複合 | eMAXIS最適化バランス(マイストライカー) | 0.500 |
複合 | DCニッセイ/パトナム・グローバルバランス(債券重視型) | 1.110 |
「苦渋の決断」も見え隠れ
除外ファンド26本を眺めてみると、旧世代のインデックスファンド17本と、同社ラインナップのうち相対的に人気が低いと思われるアクティブファンド9本に大別されています。
旧世代のインデックスファンドについては、コスト競争力のないものは無論のこと、大人気だった「ニッセイ日経225インデックスファンド」やEXE-iシリーズ2本などが含まれており、競合商品間で明暗を分けたものもあります。
アクティブファンドについては、一世を風靡した「グロソブ」や「ベタイン」が含まれており、時代と人気の移り変わりが感じられます。
なお、対象の26本を保有している場合、2018年4月30日時点の数量については継続保有が可能ですが、それを上回る数量については自動的に現金化されるとのことで、対象者には案内を郵送するとのことです。
今回の除外により、運用商品を35本ちょうどに収めるのは良いのですが、その後に商品を追加する可能性について、果たしてSBI証券は想定しているのか否か、少々気になります。
運用商品の入れ替えは、新陳代謝を促すためにも適宜行うのが望ましいでしょうし、例えば、常に業界最低水準のコストを目指す「eMAXIS Slim」シリーズの採用なども検討して欲しいところです。
SBI証券のiDeCoは、低廉な手数料と豊富な商品数で人気を博しています。競合との熾烈な争いは、今後もまだまだ続くでしょうから、各社の「次の一手」を楽しみに待ちたいと、私は思っています。
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