丸井グループの証券会社「tsumiki証券」が営業を開始
丸井グループ傘下のtsumiki証券が2018年8月31日付で、営業を開始しています。
ニュースリリースによると、既報の通り、つみたてNISAの対象商品のうちアクティブ運用に該当する4本を積立買付できるようになっています。
サービス概要
tsumiki証券のサイトでは、サービスの概要について、以下のように案内しています。
- 対象者
- 日本在住で満20歳以上のエポスカード既存会員
- 口座種別
- つみたてNISA口座(通常NISA口座は非対応)・特定口座(源泉徴収の有無を選択可)
- 積立金額
- 毎月0円・3,000円~50,000円(1,000円単位)
- つみたてNISA口座での積立金額を34,000円以上としている場合、毎月33,333円を超える分は特定口座で買付
- 決済手段
- エポスカードのクレジット1回払いのみ
- 金利・手数料
- なし
- ポイント制度
- 積立購入の実績が年2回以上ある場合、積立金額の0.1%(口座開設1年目)~0.5%(同5年目以降)相当のエポスポイントを年1回付与
- エポスポイントでの買付は不可
- 商品ラインナップ
- セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド・セゾン資産形成の達人ファンド・ひふみプラス・コモンズ30ファンドの4本
- 金融商品の移管
- 他社への移管・他社からの移管ともに不可
なお、商品ラインナップについては、同社の基準を満たし、顧客ニーズの高いものがあれば、追加選定を検討するとしています。
優位性は薄れたものの
丸井グループが証券業への参入を発表した際、クレジットカードで投資信託を購入可能とするスキームが大変な話題となりました。
ところが、同社が営業を開始するまでの間に、楽天証券が楽天スーパーポイントでの投資信託の積立買付サービスや楽天カードでのクレジット決済サービスを相次いで発表し、同社の優位性はやや薄れてしまった感があります。
なお、丸井グループの調査によると、若年層・女性を中心に600万人以上を擁するエポスカード会員の大半が、積立目標金額を10,000円~30,000円に設定しているとのことです。
同社は、10年後に顧客数100万人と預かり資産残高1兆円を達成することを目標としていますが、果たして目論見通りに顧客を囲い込み、かつ支持されるか、引き続き注目していきたいと思います。
追記(2018年9月3日)
初出時、「楽天スーパーポイントでの投資信託の買付サービス」と記載していましたが、正しくは「楽天スーパーポイントでの投資信託の『積立』買付サービス」ですので、訂正いたしました。
ご指摘くださった読者の方に感謝申し上げます。
コメントを表示します