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非常時の「現金を持たない生活」を振り返る

PORTER/SMOKYウォレット(長札)の長財布のイメージ

2018年9月6日の未明に、北海道胆振地方中東部を震源とする地震が発生しました。被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。

札幌市在住の私は、その後北海道全域で発生した停電の影響を受けましたが、自宅は幸い、水道・ガス(集中プロパン)・通信(auひかり・docomo/au)・交通(自家用車)のいずれも無事でした。

また、2018年9月7日の夜に復電したことに伴い、auひかりのネット・IP電話も復旧し、現在はすべてのインフラが正常に機能しています。ご心配くださった皆様には、心よりお礼申し上げます。

さて、現金を持たない生活が7年続いていますの記事の通り、私は日頃ほとんど現金を持たず、主にクレジットカードや電子マネーを使って暮らしています。

この記事の初出時(2015年10月11日)に比べると、現在は現金も少し持つようになりましたが、それでもお財布には1,000円前後しか入っていません。

今回の停電では、2日間にわたってクレジットカードも電子マネーも使えない状況となりましたので、本記事では、非常時における「現金を持たない生活」について、私のケースを振り返りたいと思います。

リスクマネジメントの成果

現金を持たない生活のリスクを考える(2016年10月30日付)の記事の通り、非常時のリスクについては従前より認識しており、必要な対策を打っていたつもりです。

事前に認識・対策していた範囲で、私や自宅の状況を整理します。

  • 現金はほとんど持っていない。加えて、7つある銀行口座のすべてが無通帳であり、すぐに動かせる預金もほとんどない。
  • 公共交通機関は路線バスのみ、日頃の交通手段は専ら2台の自家用車である。
  • 郊外の一戸建て住宅に家族4人が同居しており、2台の冷蔵庫や納戸などに常時、3日分程度の食料・飲料の備蓄がある。
  • 自宅から徒歩10分圏内に、中規模スーパー・コンビニ・ドラッグストアー・郵便局・銀行・ガソリンスタンドなどの商業施設や、避難所に指定されている学校が3つある。
  • 札幌市防災情報マップによると、自宅の予想最大震度は震度6強、建物全壊率は1~5%、津波の心配はなし、液状化・土砂災害の可能性は極めて低い、小規模河川の氾濫による軽度浸水の可能性あり、などとなっている。
  • 特定の主要幹線道路1本が寸断されると、近辺一帯が孤立し、物資の供給が止まる可能性がある。

これらより、自宅に籠城するのが非常時の最適解であり、それを見越して備えていれば、慌てて物資を追加調達する必要はなく、現金を持たなくても問題ないと判断していました。

実際、この2日間に私自身が現金を使うことはなく、そもそも外出する必要さえありませんでした。

したがって、物資を十分に備蓄している前提で現金を持たないという私なりのリスクマネジメントは、概ね良好な成果を上げたものと考えています。

課題

今回は無事に乗り切れましたが、同時に課題もいくつか見えてきました。

例えば、外出中に被災して帰宅困難となった場合、手持ちの現金が底をついた時点で避難所行きとなる点については、考慮が不足していました。

また、今回は自家用車を使う機会がなく影響もありませんでしたが、災害時給油可能のガソリンスタンドが近隣にないのは盲点でした。

その他、電動シャッターの車庫に自家用車1台と炊き出し可能なアウトドア用品などを格納していて停電中に取り出せなかった点や、備蓄していた乾電池の性能が劣化していた点、使えるはずのLEDランタンが故障していた点などが課題として挙げられます。

もっとも、自家用車はもう1台あり、炊き出しにはガステーブル(それもダメならカセット式の卓上ガスコンロ)が使え、電池は充電池に取り替え、LEDランタンは予備があるため、いずれも致命的ではありませんでした。

自宅でのサバイバルは準備万端だった一方、自宅外でのサバイバルは非常に危うく、これらは今後検討していきます。

メモと雑感

今回の主な出来事や体験などを列挙します。

  • 自宅近辺はおそらく震度4程度であり、地震による直接的な被害は私の知る限り発生していません。
  • 中規模スーパーでは、停電1日目の午前中に早々と店外の駐車場で物資を販売し、長い行列を作っていました。無論、使えるのは現金のみでした。
  • 停電長期化への不安から、家族がこの行列に並び、乾麺や缶詰などをいくつか買い増していましたが、結局のところは不要でした。
  • コンビニは、朝方までに店内が空になっていたようです。
  • 郵便局や銀行、ガソリンスタンドは臨時休業、路線バスは運休となりました。
  • 避難所は、1日目の夕方には開設されていました。
  • 我が家の属するエリアは、近隣で最も遅い復電でした。自宅から見える範囲に限っても、一部のエリアは1日目の夜に復電していました。
  • 2日目の未明に復電した別のスーパーでは、クレジットカードも電子マネーも使えるとのことでした。
  • 停電で冷蔵庫が止まっているため、冷蔵物では傷みやすい乳製品や野菜、解凍済みの肉魚などを、冷凍物ではアイスクリーム類など溶けやすいものを優先的に消費しました。
  • 食べ切れない冷蔵物の一部は、保冷材代わりの冷えたペットボトル飲料や重要性の低い冷凍物と一緒にクーラーボックスへ移し、2日目までにほぼ消費しました。
  • 冷凍庫は、可能な限り開け閉めせずに温存しました。復電後に確認したところ、溶けた冷凍物はなく、保存状態は良好でした。
  • モバイルバッテリーは全部で50,000mAh以上の容量を確保していたほか、バッテリー搭載のUSB端子付きノートPCが3台あり、自家用車にもUSBコンセントを備えていたため、スマホを含むUSB電源の機器は比較的安心して使えました。
  • 電池式のポケットラジオは依然として重要ですが、マスコミは災害関連情報のみを繰り返し流すため、ラジオを唯一の情報源としていた親が「情報統制」による閉塞感から不安を募らせ、参っている様子でした。
  • スマホはもはや必須です。Twitterの省庁・自治体アカウントなどから未加工の一次情報を得たり、新強震モニタで数秒後の揺れに備えたりできますし、そして何よりも、災害以外の自分好みの情報を得たり、他地域の平穏な日常風景を眺めたりできることが、緊張の糸をほぐしてくれました。
  • ペンライト型のような照射範囲の狭いLEDライトは、対象物へ光を当てるために常に片手を塞ぐほか、当たった部分の光量が強すぎて調理中に火の通り具合を判別できないなど、使い勝手が格段に劣ります。アウトドア向けLEDランタンのように光の広がるものを1つ準備しておくと、非常に役立ちます。
  • 停電中の夜間は本当に真っ暗で危険です。自宅前の信号のない交差点で、小雨が降る中、スマホを見ながら斜め横断した無防備な歩行者が轢かれそうになっていましたが、焦ったであろうドライバーのほうが気の毒でした。
  • 昼夜問わず、眠れるときには眠るべきです。ただでさえ揺れで目覚めたり、緊張で目が冴えて眠れなかったり、余計なことを考えて不安になったりするため、起きているよりも寝ているほうが健康状態を保てますし、物資の消費も少なくなります。

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