大和証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)「ダイワのiDeCo」が商品ラインナップを拡充
大和証券が2018年9月11日付で、同社の個人型確定拠出年金(iDeCo)「ダイワのiDeCo」プランにおいて、2018年10月1日付で商品ラインナップを拡充すると発表しています。
お知らせによると、パッシブ運用の商品としてダイワつみたてインデックスシリーズの4本、アクティブ運用の商品として「ひふみ年金」を含む2本の計6本を追加します。
追加商品のラインナップ
表内の信託報酬率(%)は、すべて税抜です。
アセットクラス | 名称 | 運用会社 | 信託報酬率 |
---|---|---|---|
国内株式 | ダイワつみたてインデックス日本株式 | 大和証券投資信託委託 | 0.180 |
先進国株式 | ダイワつみたてインデックス外国株式 | 大和証券投資信託委託 | 0.205 |
国内債券 | ダイワつみたてインデックス日本債券 | 大和証券投資信託委託 | 0.150 |
先進国債券 | ダイワつみたてインデックス外国債券 | 大和証券投資信託委託 | 0.195 |
外国株式 | ダイワ米国厳選株ファンド-イーグルアイ-Bコース(為替ヘッジなし) | 大和証券投資信託委託 | 1.730 |
内外株式 | ひふみ年金 | レオス・キャピタルワークス | 0.760 |
新旧インデックスファンドの信託報酬率比較
本プランではこれまで、伝統4資産のインデックスファンドとして「DCダイワ・インデックス」シリーズを取り扱っていましたが、今後は「ダイワつみたてインデックス」シリーズへと代替わりすることになります。
当面は両者が併存するものと考えられますが、いずれ後者に一本化されることでしょう。
なお、両者の信託報酬率を比較すると、以下の通りです。
アセットクラス | DCダイワ | ダイワつみたて | 差 |
---|---|---|---|
国内株式 | 0.250 | 0.180 | -0.070 |
先進国株式 | 0.250 | 0.205 | -0.045 |
国内債券 | 0.250 | 0.150 | -0.100 |
先進国債券 | 0.230 | 0.195 | -0.035 |
このように、代替わりによって他社のiDeCoプランと同等水準のコスト競争力を獲得し、本プランの魅力がますます高まっています。
手数料
手数料については、同社のサイトなどによると、以下の通りです。
移管時手数料
表内の金額(円)は、すべて税込です。
支払先 | 金額 |
---|---|
国民年金基金連合会 | 2777 |
運営管理機関 | 0 |
合計 | 2777 |
加入者手数料(月額)
表内の金額(円)は、すべて税込です。
支払先 | 金額 |
---|---|
国民年金基金連合会 | 103 |
運営管理機関 | 0 |
事務委託先金融機関 | 64 |
合計 | 167 |
大手対面証券としての意地が見える
現在のiDeCo口座獲得競争においては、手数料が非常に割安で、かつ超低コスト商品の取り扱いのあるネット証券各社のプランが優位に立っています。
既に、運営管理機関の加入者手数料は、SBI証券のiDeCo・楽天証券のiDeCo・マネックス証券のiDeCo・松井証券のiDeCoのいずれも0円と横並びになっています。
一方、劣勢に立たされた銀行や対面証券では、手数料の引き下げや魅力的な商品の追加などを相次いで行い、巻き返しを図っています。
大和証券のiDeCoは、大手対面証券ならではの安心感に加え、ネット証券と遜色のないコスト水準を提示しているのですから、ネット証券を含む競合他社は、本プランを脅威に感じることでしょう。
私は引き続き、各社のiDeCoプランの成熟と口座獲得競争の行く末に注目していきたいと考えています。
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