ブログのシステム構成などに関してご紹介します(2018年10月)
本ブログの2018年10月時点におけるシステム構成についてご紹介します。
現在、ブログを運営するには、WordPress専用レンタルサーバーを利用するか、または通常のレンタルサーバーにWordPressをインストールし、独自ドメインを割り当て、SSLサーバー証明書を用いてhttpsで待ち受けるのが定石となっています。
また、はてなブログやFC2ブログなどのレンタルブログを活用されている方も、たくさんいらっしゃいます。
一方、本ブログは、主に趣味とセキュリティー対策のために、かなり特徴のあるシステム構成を採っています。
システム構成
サーバー
WordPress専用レンタルサーバーとしてはwpXを、通常のレンタルサーバーとしてはエックスサーバーを利用されている方が多いようですが、本ブログは、私の自宅に設置している専用サーバーを使用しています。
継続的なメンテナンスが必要であり、性能も最新のサーバーには遠く及びませんが、隅から隅までチューニングできるのが唯一にして最大の魅力です。
その上、自宅の専用サーバーはレンタルサーバーと異なり、他の人とサーバーを共用しませんので、物理的にも論理的にもセキュリティーに優れています。
独自ドメイン
本ブログの独自ドメインである「valuetrust.net」は、お名前.comより取得・更新・管理しています。
SSLサーバー証明書
一般的なブログでは、Let's Encryptの無料SSLサーバー証明書を利用するところですが、本ブログでは、アセットツールを安心してご利用いただくために、GGSSL(COMODO Positive SSLのOEM)の有料SSLサーバー証明書を購入して利用しています。
ECC(楕円曲線暗号)方式のSSLサーバー証明書を選択し、さらに暗号スイートを安全なものに厳選することで、サーバーの負荷軽減やブログ表示の高速化、セキュリティーの向上を図っています。
httpsの待ち受けにはnginxを利用してTLS1.2のみを有効としており、HTTP/2にも対応しています。
コンテンツ管理システム(CMS)
WordPressに相当するCMSとして、独自開発のURGEを利用しています。URGEもWordPressと同じくPHPで動作しますが、データベースは使用していません。
URGEの初版は2002年にリリースしました。WordPressの初版は2003年にリリースされていますので、CMSとして1年先輩である点が、ちょっとした自慢です。
ただし、ブログシステムとして開発されているWordPressとは異なり、URGEは元々、様々な用途に活用可能な汎用フレームワークとして設計しているため、URGEをブログシステムとして利用するには、欠けている基本機能を補う必要があります。
WordPressの場合、プラグインを用いると様々な機能を簡単に追加できますが、それに相当する仕組みがURGEにはありませんので、すべてを自作しています。
本ブログのURGEでは、人気記事や最新記事、関連記事、前後記事、相互リンクなどの機能を新規に開発し、組み込んでいます。このうち、人気記事と相互リンクについては、Google Analyticsより自動的にデータを採取しています。
また、TwitterやFacebook、Google、はてなブックマーク、にほんブログ村、人気ブログランキングへの新着通知やRSSフィードの生成・配信についても同様に、独自のプログラムを開発し、運用しています。
さらに、本ブログで使用するすべての画像について、自動的にサムネイルを生成したりメモリーキャッシュ化したりする機能を開発し、表示の高速化やサーバー負荷の低減を実現しています。
なお、推薦記事にはOutbrain、コメントにはDISQUSの外部サービスを、それぞれ活用しています。
ユーザーインターフェース(UI)・ユーザーエクスペリエンス(UX)
URGEには、WordPressのような既製のデザインテンプレートは存在しませんので、手書きのHTML・CSS・JavaScriptでUIを作っています。
私が自身でデザインしていますので、センスの問われるところであり、またUXにも大きく影響するため、相当に注意を払っています。試行錯誤を重ねて完成した後も、常に微調整を続けています。
また、レスポンシブデザインを採用し、PCからもスマホ・タブレットからも、適切なレイアウトで表示するように制御しています。
今後の予定
今のところ、自宅の専用サーバーが使用不能となるなどの事態が発生しない限り、現状のシステム構成を変更するつもりはありません。
ただ、2018年9月6日の北海道胆振東部地震に伴う長時間停電により、無停電電源装置(UPS)のバッテリーも2時間ほどで尽き、その後丸一日半にわたるサーバー停止を招いたことから、予備のサーバーをレンタルするなどしてサービス提供の継続を図ることも検討しています。
いずれにせよ、投資ブロガーとしての立ち位置を考えるの記事の通り、価値を生み出す
という初心を忘れることのないように、本ブログを運営していきたいと考えています。
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