「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018」に投票しました #foy2018
「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018」に投票しました。
本イベントは、「投信ブロガー」が2018年10月31日までに設定された投資信託(ETFを含む)に対して、持ち点の5ポイントを1ポイント単位で投票し、表彰するというものです。
2018年11月1日から2018年11月30日までの間にFOY2018サイトより投票し、その旨を自身のブログで公表すると有効票になります。事前登録などは不要です。
ただし、2018年9月30日までにブログを開設していることが、投票権の獲得条件です。
投票先とその理由
悩みに悩んだ末、私は2つの超低コストインデックスファンドに投票しました。
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド(ニッセイAM)
FOY2014・FOY2015・FOY2016と3連覇し、FOY2017では惜しくも第2位となった、大人気のインデックスファンドへ、3ポイントを投じました。
本ファンドは、以下の通り、信託報酬率の引き下げ実績がこれまでに4回あります。
- 2015年11月21日付で、0.390%から0.240%へと0.150ポイント引き下げました。
- 2016年11月22日付で、0.240%から0.200%へと0.040ポイント引き下げました。
- 2017年11月21日付で、0.200%から0.189%へと0.011ポイント引き下げました。
- 2018年8月21日付で、0.189%から0.109%へと0.080ポイント引き下げました。
つまり、当初の0.390%から0.109%へと0.281ポイントも引き下げられており、既に1/3以下なのです。このストイックな引き下げが毎年話題に上るのは、無理もないことです。
人気の秘密は、投資家に真に寄り添わんとする、その心意気にあると言えるでしょう。
<購入・換金手数料なし>シリーズの徹底したコストカットは、強い信念と不断の努力なくしては、到底成し得ないものです。
同一マザーファンドの確定拠出年金向けファンドであるDCニッセイ外国株式インデックスにも、信託報酬率引き下げの吉報が訪れることを期待しつつ、本ファンドがFOY2018で第1位に返り咲くよう願っています。
選んだ理由・ファンドに対するコメント
信託報酬率の引き下げ実績が既に4回を数え、投資家に真に寄り添わんとする心意気にただただ頭が下がるばかりです。
純資産総額が1,000億円に達したのも、今なお資金流入が安定継続しているのも、投資家から絶大な支持を得ていることの紛れもない証左です。
FOY2018では第1位へ返り咲きますように!
DCニッセイ外国株式インデックスにも期待しています!!
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(三菱UFJ国際投信)
2018年10月31日付で設定されたばかりの本ファンドへ、2ポイントを投じました。
既述の通り、FOY2018において投票可能なファンドは、2018年10月31日までに設定されたものと定められていることから、FOY2018を照準にギリギリのタイミングで設定した
とも噂されました。
本ファンドは、MSCI ACWI(含む日本)への連動を目標とするインデックスファンドですが、我が国で運用中のMSCI ACWI連動型インデックスファンドは、MSCI ACWI(除く日本)への連動を目標とするものが多く、同社のeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)もこちらに該当します。
これまで、国内において含む日本
を組成するのは困難でした。それは、MSCI ACWIの構成指数の一つである「MSCIジャパン・インデックス」が原因となっています。
国内株式の代表的な指数と言えば、TOPIXや日経225が挙げられます。また、これらへの連動を目標とするマザーファンドは、ほとんどの運用会社が保有しています。一方、MSCIジャパン・インデックスへの連動を目標とするマザーファンドは、私の知る限り、国内には存在しませんでした。
同社では、本ファンドの新規設定に際して、その投資対象となるMSCIジャパン・インデックス連動型マザーファンドも同時に新規設定しました。おそらく、含む日本
には、それだけの需要が見込めると判断したのでしょう。
しかも、信託報酬率は、唯一の競合商品の0.480%に対して、その1/3以下となる0.142%を提示しており、同社の熱意や意気込みをそこからも伺い知ることができます。
本ファンドの登場を、投資家として熱烈に歓迎します。
選んだ理由・ファンドに対するコメント
MSCIジャパン・インデックス連動型マザーファンドの新規設定を含め、MSCI ACWI(含む日本)連動型インデックスファンドへの並々ならぬ熱意や意気込みに心打たれました。
この1本で全世界の株式に投資できるという手軽さにも、信託報酬率0.142%という超低コストにも、将来大物になる予感を強く抱かせます。
今後、すくすくと順調に成長することを願っています。
つみたてNISA開始で新規設定ファンドにも変化の兆し
2018年は、つみたてNISA制度開始の元年であるとともに、同制度を意識したと思われる新規ファンドの設定が相次いでいます。
同制度では、国内外の株式を主な投資対象とするファンドであることが選定の条件となっているため、債券ファンドやREITファンドの新規設定は、相対的に低調となりました。
一方、株式ファンドには優秀な既存ファンドが多く、つみたてNISAの対象商品には、窓口販売も行われている旧御三家(SMT・eMAXIS・Funds-i)から、ネット販売専用で超低コストの新御三家(<購入・換金手数料なし>・たわらノーロード・iFree)、そしてさらに世代の新しいeMAXIS Slim・Smart-i・i-SMT、つみたてんとうや楽天・バンガードなども名を連ねています。
おそらく、2018年で最も目立ったのは、バランスファンドの新規設定です。当初は均等配分型が主流でしたが、最近は特定の固定比率型やTAA(戦術的資産配分)型、ターゲットデート型などが増加傾向にあり、運用会社毎・商品毎に様々な工夫が見られます。
そして、新規設定ファンドの多くは、同制度の趣旨に沿う形で信託報酬率が低く抑えられています。そのため、非課税枠を活用するか否かにかかわらず、新規設定ファンドが投資家にコストメリットをもたらしている点は、大変に重要です。
同制度を含め、我が国の投資環境は急速に整備されてきており、コスト面では諸外国に引けを取らないレベルへと達しています。それを生かすも殺すも、投資家の金融リテラシー次第です。
私も「投信ブロガー」の端くれとして、読者の皆様に健全・堅実な投資のあり方をお伝えできるよう、価値ある情報を発信していきたいと考えています。
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