カブドットコム証券が投資信託の買付最低金額を100円に引き下げへ
カブドットコム証券が2019年3月10日付で、投資信託の金額買付・積立買付の最低金額を100円に引き下げると発表しています。
お知らせによると、従来、金額買付・積立買付ともに500円からとなっていましたが、同日付で、いずれも100円からとなるため、余った小銭分で投資信託の買付を行うなど、活用の機会が増えそうです。
なお、競合のネット証券各社は、約2年前に一斉に買付最低金額を100円へと引き下げ、以前から足並みを揃えていました。したがって、同社は今回、何周も遅れてようやく引き下げを実現した格好です。
- 楽天証券(2017年5月12日付)
- SBI証券(2017年5月25日付)
- 松井証券(2017年6月10日付)
- 岡三オンライン証券(2017年6月26日付)
- マネックス証券(2017年7月10日付)
- GMOクリック証券(2017年8月12日付)
同社はネット証券他社に比べて制度対応への遅れが目立っており、例えば、つみたてNISAへの対応は、競合他社が制度開始(2018年1月1日)と同時であったのに対して8か月遅れ(2018年8月1日)でしたし、iDeCoに至っては同社だけが未提供の状態です。
しかし、同社は2020年3月までに、商号をauカブコム証券へと変更し、KDDIの資本参加の下で再出発する予定であることから、これまでの遅れを一気に取り戻すべく、にわかに動きを活発化させる可能性も十分に考えられます。
ようやく重い腰を上げた同社が今後どのような事業展開を描いていくのか、特に競合他社とのサービス競争に期待したいですね。
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