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One Tap BUYが「つみたてロボ貯蓄」(ロボ貯)サービスを開始

One Tap BUYのつみたてロボ貯蓄のロゴ

スマホ証券のOne Tap BUYが2019年5月20日付で、配当金・分配金の定期払い出し機能に特化した「つみたてロボ貯蓄」(ロボ貯)サービスを同日付で開始したと発表しています。

ニュースリリースによると、投資対象は米国に上場している高配当・高分配・高金利のETFやBDCで、積立金額は3万円以上1万円単位などとなっています。

BDCとは「Business Development Companies」の略で、ベンチャーファンドに似たスキームに基づき未上場企業へ投資するために用いられるクローズドエンド型の上場ファンドです。

本サービスにおける投資対象として選択可能な7銘柄は、以下の通りです。

種類銘柄ティッカーシンボル経費率(%)
BDCエイリス・キャピタルARCC
BDCメイン・ストリート・キャピタルMAIN
ETFiシェアーズ 優先株式&インカム証券ETFPFF0.46
ETFiシェアーズ J.P.モルガン・米ドル建てエマージング・マーケット債券ETFEMB0.39
ETFiシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債ETFHYG0.49
ETFiシェアーズ ブロード米ドル建て投資適格社債ETFUSIG0.06
ETFiシェアーズ 米国国債20年超ETFTLT0.15

いよいよ危ない橋を渡るのだろうか

定期分配というコンセプトからも分かる通り、本サービスは毎月分配型ファンドと同様、シニア層のニーズを満たすよう設計されており、サービスの特徴や訴求ポイントも必然的に、毎月分配型ファンドと同様になります。

ここで問題となるのは、毎月分配の是非についてではなく、顧客に対する誠実さ、つまりフィデューシャリー・デューティーについてです。

というのも、同社の掲げる「お客様本位の業務運営」に関する基本方針と相容れない(ように感じる)記載や表示が、つみたてロボ貯蓄のページ内や専用スマホアプリに見受けられるからです。

かつて毎月分配型ファンドで表面化した以下のような問題は、本サービスでも同じ轍を踏むことになりそうです。

  • 銀行の定期預金金利(約0.01%)と各銘柄の配当・分配利回り(2.63~8.70%)を単純比較して「預金のままじゃもったいない」と誘導している点
  • 配当・分配利回りで銘柄の優劣を表現している点
  • 「リスクを抑えて分配金・配当金を受け取れます」と記載しながらもリスクの具体的な内容については言及していない点

本サービスは、毎月分配型ファンドと比べれば十分に低コストですが、手数料ビジネスであることに変わりはなく、潜在的に回転売買へのインセンティブが働く構造となっています。

同社がわざわざ利益相反の起こりやすいビジネスモデルを採用した点も含め、正直なところ、本サービスは危険だと感じています。

裏を返せば、本サービスの行方次第で同社の誠実さを伺えるわけですから、今後の動向を注意深く見守っていきたいと、私は考えています。

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