SMDAMがDC向け超低コストインデックスファンド「三井住友DS・インデックス年金ファンド」シリーズなど計7本を新規設定
EDINETの有価証券届出書によると、SMDAMが2019年6月28日付で、DC向け超低コストインデックスファンド「三井住友DS・インデックス年金ファンド」シリーズ4本を新規設定します。
また、DC向け超低コストバランスファンド「三井住友DS・年金バランス」シリーズ3本を新規設定し、こちらには「マイパッケージNEXT」という愛称を付しています。
ラインナップ
表内の信託報酬率(%)は、すべて税抜です。
先進国・新興国のインデックスは、すべて円ベースです。
名称 | ベンチマーク | 信託報酬率 |
---|---|---|
三井住友DS・国内株式インデックス年金ファンド | TOPIX(配当込み) | 0.140 |
三井住友DS・外国株式インデックス年金ファンド | MSCI-KOKUSAI(配当込み、為替ヘッジなし) | 0.140 |
三井住友DS・国内債券インデックス年金ファンド | NOMURA-BPI総合 | 0.120 |
三井住友DS・外国債券インデックス年金ファンド | FTSE世界国債インデックス(除く日本、為替ヘッジなし) | 0.140 |
三井住友DS・年金バランス30(債券重点型) | 複合 | 0.140 |
三井住友DS・年金バランス50(標準型) | 複合 | 0.140 |
三井住友DS・年金バランス70(株式重点型) | 複合 | 0.140 |
「三井住友DS・年金バランス」シリーズのアセットアロケーションは、以下の通りです。表内の組入比率の単位は、すべて%です。
名称 | 国内株式 | 先進国株式 | 国内債券 | 先進国債券 | 短期資産 |
---|---|---|---|---|---|
三井住友DS・年金バランス30(債券重点型) | 20.0 | 55.0 | 10.0 | 10.0 | 5.0 |
三井住友DS・年金バランス50(標準型) | 35.0 | 35.0 | 15.0 | 10.0 | 5.0 |
三井住友DS・年金バランス70(株式重点型) | 50.0 | 15.0 | 20.0 | 10.0 | 5.0 |
なお、各アセットクラスのベンチマークは、上記の単一アセットクラスのインデックスファンドと同一です。
既存の「三井住友・DC併売」シリーズや「三井住友・DC年金バランス」シリーズと棲み分ける?
「三井住友DS・インデックス年金ファンド」シリーズは、同社の既存ファンドである「三井住友・DC併売」シリーズと直接的に競合することになります。
後者が0.160~0.210%(新興国株式のアセットクラスは競合しないため除く)の信託報酬率を提示しているのに対して、前者は0.120~0.140%と抑えており、コスト面で若干の差異を設けています。
- 三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド…0.160%
- 三井住友・DC新興国株式インデックスファンド…0.340%
- 三井住友・日本債券インデックス・ファンド…0.160%
- 三井住友・DC外国債券インデックスファンド…0.210%
また、「三井住友DS・年金バランス」シリーズについても同様に、既存の「三井住友・DC年金バランス」シリーズ(愛称マイパッケージ)と直接的に競合します。ただし、後者は、一般・DC併売となっています。
- 三井住友・DC年金バランス30(債券重点型)…0.220%
- 三井住友・DC年金バランス50(標準型)…0.230%
- 三井住友・DC年金バランス70(株式重点型)…0.240%
販売会社は三井住友銀行のみとなっており、もしかすると、同社のiDeCo「SMBC個人型プラン」のために用意したシリーズなのかもしれません。
昨今はDC(iDeCo)専用ファンドも超低コスト化が進展しており、各社のiDeCo口座獲得競争においても、コストが非常に重要な要素となっています。
既存ファンドシリーズとの棲み分けも含め、同社の新たな動きにどのような意図があるのか注目していきたいと、私は考えています。
おことわり
有価証券届出書は、金融商品取引法に基づき、有価証券の発行者が内閣総理大臣に提出する書類であり、EDINETは、それら書類を閲覧するための電子開示システムです。
有価証券には、個人投資家が実質的に取引できないものも存在します。また、その旨を有価証券届出書に明記していなかったり、有価証券届出書そのものを取り下げたりする場合があります。
本記事は、有価証券届出書の開示内容に基づき作成しているため、このような事情により、読者の皆様が必ずしも当該有価証券を取引できるとは限らないことを、予めご承知おきください。
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