三菱UFJ国際投信がeMAXIS Slimシリーズに国内REIT・先進国REIT連動型を追加
EDINETの有価証券届出書によると、三菱UFJ国際投信が2019年10月31日付で、eMAXIS Slimシリーズに内外REIT連動型インデックスファンド2本を追加します。
詳細については、以下の通りです。
- eMAXIS Slim 国内リートインデックス
- 東証REIT指数(配当込み)への連動を目標とします。
- 信託報酬率(税抜)は、0.170%です。
- eMAXIS Slim 先進国リートインデックス
- S&P先進国REITインデックス(除く日本、配当込み、円換算)への連動を目標とします。
- 信託報酬率(税抜)は、0.200%です。
つみたてNISAやiDeCoにも変化をもたらすか
今回の新規設定により、eMAXIS Slimシリーズは株式・債券・REITの3アセットクラスを取り扱うこととなり、ついにフルラインナップを達成します。
eMAXIS Slimと言えば、超低コストインデックスファンドシリーズの中でも常に信託報酬率引き下げ競争のトップに君臨する人気シリーズですが、その唯一とも言える弱点は、内外REITがラインナップされていない点でした。
今回の2本はいずれもeMAXISシリーズと同一のマザーファンドを用いており、単なる焼き直しとも言えますが、ブランドとコストの両面で、競合シリーズを擁する運用会社の戦略に大きな影響を与えそうです。
また、今後おそらく、つみたてNISAやiDeCoでも取り扱いが始まるでしょうから、証券会社などiDeCoプランを擁する各社の競争にも変化をもたらしそうです。
2本の追加は、eMAXIS Slimシリーズを好む個人投資家への朗報であると同時に、金融機関への競争を促す側面も持ち合わせていますから、各社の戦略がどのように変化していくのか、私は非常に楽しみです。
おことわり
有価証券届出書は、金融商品取引法に基づき、有価証券の発行者が内閣総理大臣に提出する書類であり、EDINETは、それら書類を閲覧するための電子開示システムです。
有価証券には、個人投資家が実質的に取引できないものも存在します。また、その旨を有価証券届出書に明記していなかったり、有価証券届出書そのものを取り下げたりする場合があります。
本記事は、有価証券届出書の開示内容に基づき作成しているため、このような事情により、読者の皆様が必ずしも当該有価証券を取引できるとは限らないことを、予めご承知おきください。
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