三菱UFJ国際投信がDC向けインデックスファンド2本の信託報酬率を大幅引き下げへ
三菱UFJ国際投信が2019年11月8日付で、同社の確定拠出(DC)年金向けインデックスファンド2本の信託報酬率を大幅に引き下げると発表しています。
プレスリリースによると、対象は新興国の株式・債券の2本、引き下げ日は2019年12月26日としています。
対象ファンド一覧
表内の信託報酬率(%)や引き下げ幅(ポイント)は、すべて税抜です。
アセットクラス | 名称 | 旧信託報酬率 | 新信託報酬率 | 引き下げ幅 |
---|---|---|---|---|
新興国株式 | 三菱UFJ DC新興国株式インデックスファンド | 0.550 | 0.340 | -0.210 |
新興国債券 | 三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド | 0.520 | 0.340 | -0.180 |
DC向けでも新興国のアセットクラスの低コスト化が進展か
「業界最低水準の運用コスト」を目指すeMAXIS Slimシリーズをはじめ、インデックスファンドのコスト引き下げに積極的な同社が、DC向け、しかも競争の少ない新興国のアセットクラスに対してもメスを入れました。
今回の信託報酬率引き下げにより、2本とも超低コストと呼べる水準に入りましたから、競合商品との本格的なコスト競争がいよいよ始まりそうです。
最近は、iDeCoや(つみたて)NISAなど、将来に備えるための投資への風当たりが強く、投資環境の改善も足踏み状態が続いていますが、同社は運用会社としてのフィデューシャリー・デューティーを果たすべく、着実に歩を進めています。
折角の制度が腰折れしないよう、また制度の認知と有効活用が今後も広がっていくよう、私は切に願っています。
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